3人殺したのは「1人だけ生き残っても地獄だと考えた」 被告(56)が語った理由 新居浜一家3人殺害事件

愛媛県新居浜市内の一家3人をナイフで殺害したとして、殺人などの罪に問われている男が、7日の裁判で「死刑になっても悔いはない」などと述べました。

住所不定・無職の河野智被告は、2021年10月、新居浜市垣生の住宅で岩田友義さんと妻のアイ子さん、それに三男で職場の同僚だった健一さんの一家3人をナイフで殺害したとして、殺人などの罪に問われています。

裁判は河野被告の刑事責任能力が争点で、7日の公判で河野被告は、本人への質問を前に発言を求め、「妄想で頭がおかしいと言われ無期懲役になるのではなく、責任能力があると判断され死刑になっても悔いはない」などと語りました。

その後、弁護人から被害者の1人で元同僚の健一さんから“電磁波攻撃”を受けた理由に思い当たる点はないか尋ねられると、「一緒に働いていた時に、口のきき方を注意したからでは」との考えを述べていました。

また、検察側からの質問に、殺人はいけないことだと理解していると答えたほか、一家3人を殺したのは「1人だけ生き残っても地獄だと考えた」と説明しました。

裁判は、8日に予定されている河野被告を鑑定した精神科医への質問などを経て、12月12日に求刑、18日に判決が言い渡される予定です。

© 株式会社あいテレビ