【阪神JF】抽選突破でルーキー田口貫太騎手、3年目の永島まなみ騎手がGI初騎乗

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7日、第75回阪神ジュベナイルF(GI、芝1600m)の出走馬が確定。今年は抽選対象が4/8頭だったが、その中からスウィープフィート、テリオスルル、ニュージェネラル、ミライテーラーが女王決定戦に挑むチャンスを手に入れた。

このうちスウィープフィート(牝2、栗東・庄野靖志厩舎)に騎乗する永島まなみ騎手、ニュージェネラル(牝2、栗東・武英智厩舎)に騎乗する田口貫太騎手がGI初騎乗となる。

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■今年、福島リーディング獲得

スウィープフィートに騎乗する永島まなみ騎手は今年が3年目。1年目は7勝、2年目は21勝(地方除く)と順調に勝ち星を積み上げてきた。

今年は春の福島リーディングを獲得。秋の同リーディングは佐々木騎手と競り合い7勝で並ぶも2着回数の差で2位となり、続く秋の新潟リーディングも単独2位をマークするなど、すでに46勝を挙げる活躍ぶりだ。

1年目は逃げて4勝を挙げているように新人らしい騎乗が目立ったが、2年目には控える競馬でも結果を残すようになり、今年は先行して18勝、中団から差して14勝と逃げた時の勝利数を上回った。着実に謙虚にレースに臨んだ結果が数字で表れており、まさに飛躍の年となった。

そこで訪れたGI初騎乗の機会。スウィープフィートにはデビュー戦から騎乗しており、終いを活かす競馬で未勝利戦を勝利。前走・白菊賞も上がり最速をマークしてハナ差2着。同馬の祖母は名牝スイープトウショウで、強烈な末脚で突っ込んできてもおかしくない。

■10月に31勝目を挙げ、GI騎乗条件クリア

もうひとり、GI初騎乗となるのがルーキーの田口貫太騎手。同騎手はデビュー戦を2着、38戦目で初勝利し、そこからは場数を踏みながら順調に勝ち星を積んだ。

平地GIは「通算勝利度数が31回に満たない騎手はGIおよびJpnI競走に騎乗することができない」という規則があるが、今年10月に▲3キロから△2キロへ減量が1キロなくなり、無事31勝目も挙げ、GI騎乗の資格を得た。その後も地方含む10勝と勢いはとどまる所を知らない、ノリに乗っているジョッキーだ。

JRA通算31勝のうち20勝が先行しての勝利で、先行力を活かす競馬が持ち味。新馬戦を2番手から押し切ったニュージェネラルとも手が合うはず。

同騎手は愛らしいルックスで度々先輩ジョッキーにもちょっかを出されるシーンも目にするが、将来性もあり今後が楽しみなジョッキー。初のGI舞台でも思い切った騎乗に期待したい。

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文●SPREAD編集部

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