列車の連結器はなぜ外れたのか…国の運輸安全委員会が大井川鉄道で再現実験 客車に乗客乗員84人分の重りを載せて繰り返し走行=静岡

11月28日に発生した大井川鉄道の列車の連結器が走行中に外れて緊急停車したトラブル。国の運輸安全委員会は12月7日、現場で当時の状況を再現する走行実験を行いました。

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静岡県島田市の大井川鉄道・家山駅で7日に行われた走行実験。客車には事故当時の乗客81人、乗員3人を想定した約4620kgの重りをのせました。

11月28日のトラブルでは、大井川鉄道の家山駅から列車が出発した直後、先頭の機関車と客車をつなぐ連結器が外れ、緊急停車しました。

国の運輸安全委員会と大井川鉄道は事故原因を探るため、当時の状況を再現する走行実験を行いました。実験では条件を変えながら列車を繰り返し走らせ、鉄道事故調査官と大井川鉄道の関係者が連結器の状態などを確認していました。

<大井川鉄道 坂本光司鉄道部長>
「大きな(連結器が)外れる要素は見つけられなかった」

大井川鉄道は事故の原因究明のため、引き続き、国の調査に協力していくとしています。

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