ブリヂストンのタイヤ供給が決定。2026/27年導入予定のフォーミュラE“Gen4”サプライヤーが発表

 FIA国際自動車連盟およびABB FIAフォーミュラE世界選手権は12月6日、2026/2027年シーズン13でデビュー予定の“Gen4”マシン各サプライヤーの選定結果を公表した。共通シャシーは引き続きスパーク・レーシング・テクノロジーズが製造するほか、ワンメイクタイヤサプライヤーには新たに日本のブリヂストンタイヤが選ばれている。

 2014年の初開催以来、2020/21年シーズン7から世界選手権として開催されているフォーミュラE。電動フォーミュラカーで争われる同選手権は、2022/23年シーズン9から次世代車両規格“Gen3”が導入され、従来のGen2よりも速いラップタイムとシリーズ最高のトップスピードを記録している。

 そんなフォーミュラEには、2026/27年“シーズン13”から「シリーズに大きな飛躍をもたらす」新世代型電動フォーミュラの“Gen4”が導入される予定になっている。12月6日には早くも各サプライヤーが選定され、その結果が公表された。

「フォーミュラEとFIAによって完了した入札プロセスでは、提出されたすべての入札を徹底的に分析し、各製品の技術仕様と多くのサポート面を評価した」と語るフォーミュラEが明らかにした情報によると、Gen4のシャシーは、シリーズ創立初年度からフォーミュラEに関わっているスパーク・レーシング・テクノロジーズが供給を引き続き担当する。

 また、各チームに供給されるバッテリーシステムについては、従来のウイリアムズ・アドバンスド・エンジニアリングからイタリアのポディウム・アドバンスド・テクノロジーズに変更。フロントパワートレインについては新たにマレリが供給し、FIAとの「長年にわたる協力関係を拡大する」とのことだ。

 そしてワンメイクタイヤ供給に関しては、現在のハンコックタイヤに代わり、新たに日本のブリヂストンタイヤが供給することが明らかにされた。2010年にF1活動を終了しているブリヂストンにとって、今回のフォーミュラEへのタイヤ供給は久しぶりの世界選手権復帰となる。

2010年までF1に参戦していたブリヂストン
2022/23年フォーミュラE第12戦ポートランドE-Prix 決勝レーススタートの様子

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