「咽頭結膜熱」の感染者、神奈川で増加中 異例のペースで初の警報、手洗い・うがいの対策を

 神奈川県は7日、ウイルス感染症「咽頭結膜熱」の感染者が増加しているとして警報を発令した。県では1999年の感染症法施行以来初めての発令。乳幼児の感染が多く、例年はプールなど人と触れ合う機会が多い夏場に微増する。

 今冬の増加傾向は異例で、県はこまめな手洗い・うがい、タオルの共用を避けるなど感染症対策を呼びかけている。

 県内の小児科定点医療機関のうち231カ所で11月27日~12月3日の1週間に報告された感染者数は、1医療機関当たり3.07人で警報レベルの基準値(3人)を超えた。

 平塚保健福祉事務所秦野センター管内(6.17人)、厚木保健福祉事務所管内(5.75人)などでは基準値を大幅に上回った。県内ではこれまで、1医療機関当たりの感染者数が1人を超えたことはほとんどなかった。

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