国交省運輸安全委員会が出発直後に連結器が外れた事故・重大インシデントを再現し調査 大井川鉄道

大井川鉄道で11月28日、駅を出発した列車が直後に分離した事故で、国の運輸安全委員会が現場で当時の状況を再現しながら調査を行いました。

11月28日午後3時前、大井川鉄道の大井川本線で家山駅を出発した直後に列車の連結器が外れ先頭の電気機関車と客車とに分離しました。

客車は安全装置の自動ブレーキがかかって止まり、乗客・乗員合わせて86人にけがはありませんでした。

国交省は事故を重大インシデントと認定し、翌日から運輸安全委員会の鉄道事故調査官を派遣して運転士らへの聞き取り調査などを実施していました。

7日の調査では事故が起きた電気機関車と、乗客81人分を想定した4620キロの重りを積み込んだ客車3両を使って、家山駅で事故の状況を再現しながら原因究明を進めていました。

大井川鉄道 坂本光司鉄道部長:
「その(分離した)時の 連結器の状態がどうだったのかというのをまず検証してみて、でなおかつ今度は、機関車をくっ付けて、その状態で動かした場合どうなるかというのを検証していかないと、わからない」

大井川鉄道では7日調査に伴って一部区間でバスによる代行輸送を実施しています。

© 静岡朝日テレビ