イタリアのオペラ歌唱登録 ユネスコ無形文化遺産

イタリア・ミラノでオペラが披露される劇場=7日(AP=共同)

 【パリ共同】国連教育科学文化機関(ユネスコ、本部パリ)は7日までに、アフリカ南部ボツワナで開いた政府間委員会で、イタリアのオペラの歌唱を無形文化遺産に登録することを決めた。イタリアのサンジュリアーノ文化相は「世界的に素晴らしいものであることが正式に認められた」と歓迎した。

 ユネスコはイタリアのオペラ歌唱について「円形劇場や教会などの音響空間で声の伝達力を高めるため」の技術と説明。「集団の結束や社会文化的な記憶を促進する」と利点を強調した。

 ルネサンスからバロックへの移行期に活躍したイタリアの作曲家クラウディオ・モンテベルディ(1567~1643年)は「オペラの始祖」と呼ばれる。

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