プロ野球ロッテ入団発表 茨城・霞ケ浦高の木村「優勝の力に」 背番号「53」

「53」のユニホームに袖を通し、和やかな表情で会見に臨む木村優人投手=東京都新宿区西新宿

プロ野球ロッテは7日、東京都新宿区内のロッテ本社ビルで、今秋のドラフト会議で3位指名を受けた木村優人投手(霞ケ浦高)=茨城県土浦市出身=ら新人10選手(育成5選手含む)の入団発表会見を行った。木村は「ロッテの優勝の力になれるように頑張る」と力強く意気込んだ。

木村は最速150キロを誇る世代最強右腕で、同校では1年夏からベンチ入り。今夏はエースとして茨城大会準優勝に導いた。9月には高校日本代表に選出され、世界一に貢献。幼い頃からの目標だった「プロ野球選手になる」夢をかなえ、会見中は何度も自らのユニホームを見つめた。「うれしくて何回もユニホームを触ってしまった」と笑顔を浮かべた。

また、木村の背番号は「53」に決まった。「熱狂的なファンの方々にマリーンズの『53』は木村だ、と言われるような選手になりたい」と思いを語った。また、各選手が目標などを記入するボードには「先発として勝てる投手」と書き込み、「真っすぐと変化球の精度に自信がある。中でも直球は誰にも負けない」と語気を強めた。

185センチ、77キロと細身だが、吉井理人監督は「細い選手でも投げている選手はたくさんいる」と説明。続けて、「高校では大会期間が決まっているが、プロはリーグ戦。1年間戦う体になれるかだ」と木村に助言した。

「1、2年目は体づくりで、3、4年目で活躍したい」と木村。「成長期間」の2年間は1年ごとに体重5キロ増加を掲げ、食事や睡眠にこだわり、丈夫な体をつくり上げる方針だ。

18歳の若武者は「霞ケ浦で経験した思いを忘れず、長く活躍できる選手になる」と誓った。憧れの舞台が幕を開ける。

ロッテの入団記者会見でポーズを取る木村優人投手(前列右から2人目)=東京都新宿区西新宿

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