PSG、米『Arctos Partners』が少数株式取得…戦略的パートナーシップも締結

新たなパートナーを獲得したPSG[写真:Getty Images]

パリ・サンジェルマン(PSG)は7日、プライベート・エクイティ・プラットフォームのアメリカ『Arctos Partners』がクラブの少数株式を取得したことを発表した。また、両者は戦略的パートナーシップを締結している。

なお、フランス『レキップ』によると、同社は株式の12.5%を保有するが、『カタール・スポーツ・インベストメント(QSI)』は引き続きPSGにおけるすべての決定の完全な運営管理を維持し、『Arctos』はフィールド上のスポーツ問題に影響を及ぼさないという。

PSGは今回の『Arctos』の少数株式取得、戦略的パートナーシップ締結に際して以下のように説明している。

「Arctosはまた、クラブの目標達成を支援することを目的とした戦略的サービス、専門知識、洞察を提供します。これらには、QSIがこれまでPSGで推進してきた目覚ましい成長の維持が含まれます。北米を含む新しい市場へのクラブの国際的な拡大を継続する。地域を超えて新規および既存のファンを引き付ける。そして世界中でスポーツ投資の機会を探るために協力しています」

「Arctosは、業界の深い知識、運営上の専門知識、データサイエンスに裏付けられた調査、および広範な関係ネットワークを活用して、スポーツフランチャイズのポートフォリオ全体で成長を加速し、価値を高めます。これまでに、Arctosは、MLB、NBA、MLS、NHL、F1、ヨーロッパサッカーの20以上のプロスポーツ組織への投資を発表しています」

「QSIにとって、有力な戦略的パートナーを導入し、クラブを次のレベルに引き上げるための新たな投資をもたらすだけでなく、Arctosとの取引はQSIの10年以上の管理下でのPSGの驚異的な成長と価値の上昇を具体化し、ヨーロッパサッカーにおける新たなベンチマークを設定することになります」

「Arctosは非支配的オーナーとして、フィールド上のスポーツ問題に影響を与えることはありません。QSIは引き続きPSGにおけるすべての決定を完全に制御します」

なお、『Arctos』の投資はPSGの事業拡大に充てられるほか、スタジアムやパリ郊外ポワシーにあるPSGのトレーニングセンターの将来の開発段階など、クラブの戦略的不動産イニシアチブの支援にも充てられるとのことだ。

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