ブリヂストンがフォーミュラE単独タイヤサプライヤー選出にコメント。契約期間は2030年までの4年間

 12月7日、ブリヂストンは12月6日に発表されたABB FIAフォーミュラE世界選手権の2026/2027年シーズン13から導入が予定されている“Gen4”規定車両への単独タイヤサプライヤー選出に関して、石橋秀一グローバルCEOのコメントを発表した。

 12月6日にアゼルバイジャン・バクーで開催されたFIA内部組織である世界モータースポーツ評議会(WMSC)にて、2026/2027年シーズン13からのフォーミュラE単独タイヤサプライヤーに選出された日本のブリヂストンタイヤ。2010年にF1活動を終了している同社にとって、久しぶりの世界選手権復帰となる。

 この決定を受けたブリヂストンは、翌12月7日にニュースリリースを発行。そのリリースによると、今回決定したブリヂストンによるフォーミュラEへのタイヤ供給は2026/2027年シーズンから2029/2030年シーズンの4年間とされ、期間中は同社の『サステナブルなグローバルモータースポーツ活動の中核』を担う。

 ニュースリリースおよび石橋グローバルCEOのコメント全文は以下のとおりだ。

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ブリヂストン、ABB FIAフォーミュラE世界選手権 2026/2027シーズンからの単独タイヤサプライヤーに選定

サステナビリティを中核に据え、グローバルモータースポーツ活動へ復帰

 株式会社ブリヂストンは、12月6日(水)にアゼルバイジャン・バクーで開催されたFIA内部組織である世界モータースポーツ評議会にて、ABB FIAフォーミュラE世界選手権 (以下フォーミュラE)2026/2027シーズンからの単独タイヤサプライヤーに選定されました。

 今回決定したブリヂストンのフォーミュラEへのタイヤ供給は、2026/2027シーズンから2029-2030シーズンの4年間を期間とし、当社のサステナブルなグローバルモータースポーツ活動の中核となります。

 フォーミュラEへのタイヤ供給契約を通して、サステナブルな技術を磨き、タイヤを『創る』『使う』、原材料に『戻す』のバリューチーン全体でイノベーションを加速させていきます。

 さらに、当社の使命である『最高の品質で社会に貢献』の下、サステナブルなグローバルプレミアムモータースポーツ活動を起点として、モビリティの未来になくてはならない存在となることを目指すとともに、持続可能な社会の実現へも貢献していきます。

■株式会社ブリヂストン 代表執行役グローバルCEO 石橋秀一のコメント

「ブリヂストンモータースポーツ活動60周年を迎えた今年に、FIA世界選手権に名を連ねるグローバルモータースポーツに復帰し、2026/2027シーズンよりフォーミュラEへのタイヤ供給という新たな挑戦に臨めることを大変うれしく思います」

「ブリヂストンは、これまで、レースに掛ける情熱、勝つ情熱を絶やすことなく、極限の状況で挑戦を繰り返すモータースポーツにおいて、『タイヤは生命を乗せている』を大原則に安心・安全を守り、クルマ、ドライバー、チームの最高のパフォーマンスを足元から支えてきました」

「この『極限への挑戦』は、タイヤメーカーとしての『原点』であり、プレミアムタイヤビジネスをグローバルに展開する基盤となっています。次のステージへ向けても、極限に挑戦し続け、すべての瞬間で断トツを追い求める情熱をコアとして、サステナブルなグローバルプレミアムモータースポーツタイヤの開発を進めていきます」

「今回のFIAフォーミュラE選手権へのタイヤ供給の中核となるのは、EV時代の新たなプレミアムと位置づけ、『究極のカスタマイズ』を実現する商品設計基盤技術ENLITEN(エンライトン)の強化拡大です」

「FIAとのタイヤ供給契約を通じて、2026/2027シーズンのフォーミュラEへタイヤを供給することを楽しみにしています。私たちブリヂストンは、これまでも、そしてこれからもずっとモータースポーツに限りなき情熱を注いでいきます」

2023スーパー耐久富士24時間レースでのブリヂストンのタイヤサービス

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