ソトのトレードがベリンジャーに与える影響は? ヤンキースは撤退

日本時間12月7日にフアン・ソトを含む大型トレードがパドレスとヤンキースのあいだで成立し、「左打ちの外野手を2人獲得すること」を今オフの目標に掲げていたヤンキースは外野手補強を完了した。カブスからFAとなったコディ・ベリンジャーの獲得を狙っていることが報じられていたヤンキースだが、ベリンジャー争奪戦からの撤退は確実となっている。ベリンジャーにとっては、移籍先の候補が1つ減ったことになるが、依然としてベリンジャー獲得を狙うチームは多いとみられる。

MLB公式サイトは「ベリンジャーにとってのいいニュースは、依然として彼をめぐる市場が強力であることだ」とリポート。「MLBネットワーク」のジョン・ポール・モロシ記者によると、ブルージェイズ、ジャイアンツ、マリナーズなどがベリンジャー獲得に興味を示しているという。また、「ニューヨーク・ポスト」のジョン・ヘイマン記者はカブスがベリンジャーとの再契約を諦めていないことを伝えている。

ブルージェイズ、ジャイアンツ、カブスはいずれも今オフの移籍市場における「最高の打者」である大谷翔平の争奪戦に加わっているとみられており、大谷獲得に失敗した場合の「プランB」としてベリンジャー争奪戦に備えているのだろう。一方、マリナーズはペイロール削減のためのトレードを敢行する一方で、テオスカー・ヘルナンデスとジャレッド・ケルニックの退団によって「打てる外野手」が不足しており、モロシ記者によると、ベリンジャー獲得を検討し始めているようだ。

MLB公式サイトは「大谷とソトを除けば、ベリンジャーは今オフの移籍市場で最高の打者である」と述べ、「大谷争奪戦に敗れたチームは、素早くベリンジャー獲得へシフトするだろう。市場に残された貴重な強打者をめぐり、争奪戦が激しさを増していく可能性もある」と予想した。

MLB公式サイトのマーク・フェインサンド記者によると、ベリンジャーは昨オフにブランドン・ニモがメッツと再契約した際の8年1億6200万ドル(年平均2025万ドル)を超える大型契約を望んでいるという。大谷争奪戦が決着すれば、次はベリンジャーをめぐる市場が大きく動き始めることになりそうだ。

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