2023年12月3日(日)にモビリティリゾートもてぎで開催されたHonda Racing THANKS DAY2023に出席した小椋藍に、サンクスデーの感想と2024年シーズンに向けた意気込みを聞いた。
2023シーズン、IDEMITSU Honda Team AsiaよりMoto2クラスに参戦した小椋。前半戦はシーズン直前に負った怪我による欠場やその影響による不調に悩まされながらも、9月末に開催されたMotoGP第14戦日本GPでの2位を含む3回の表彰台獲得などの活躍を見せ、ランキング9位でシーズンを終えている。そんな小椋はHonda Racing THANKS DAY2023に登場した。
「レースをやっているのに、おかしく聞こえるかもしれないですが、自分はバイクでゆったり走るのも好きなので、こういうイベントも楽しいです」
「今日は自分のMoto2マシン以外にカートやモトクロスにも乗りました。カートはスペインにいるときに、チームアジアの仲間と一緒にカート場に行って遊ぶこともあります。なので他の二輪ライダーよりはカートに慣れていて、予選では1位でした」
「モトクロスはトレーニングでも乗るし、個人的にAMAプロモトクロス選手権とMXGPが好きで、シーズンを追いかけて見ています。今日はジェット(・ローレンス)やハンター(・ローレンス)、(ティム・)ガイザーやルーベン(・フェルナンデス)など、応援している選手ばかりが来ています。緊張しましたが、とても楽しかったです」と、Honda Racing THANKS DAY2023に参加した感想を語った。
小椋は2018年のGPデビュー以来、Moto3とMoto2合わせて6年間在籍し続けたIDEMITSU Honda Team Asiaを、2023シーズンをもって離れることになっている。
「チームアジアはGP参戦からお世話になったチームで、自分のベースを作り上げてもらったので、とても感謝しています。そこから離れるということで、2024年は自分の本当の力が試されると思います。チームアジアで培ってきたものを最大限に生かして、もっともっと成長していきたいです」
2024シーズンからはMT Helmets – MSIよりMoto2に参戦し、コンストラクターもカレックスからボスコスクーロへと変更になる。加えて今年までMoto2クラスにワンメイクタイヤを供給していたダンロップが撤退し、2024シーズンからのMoto2クラスはピレリのワンメイクタイヤを使用することとなるなど、2024シーズンは小椋にとって新しいものだらけの環境となる。
最終戦のバレンシアGP後、小椋は早速、新しいチームに合流し、公式テストでニューマシンを走らせた。
「新しいチームの雰囲気はチームアジアと全然違いますし、バイクも変わりますが、結局やることはいつもと一緒です。慣れの問題ではあるので、自分が現状持っているものを最大限出し尽くすのみです」
「一番大きい変化はタイヤですが、テストでタイヤのキャラクターや走らせ方はある程度掴みました。オフシーズンはピレリタイヤで走り込む予定です」
MotoGPの2024シーズンは、2024年3月10日のカタールGPで開幕する。新天地での小椋の活躍に期待を寄せたい。