10月の消費支出2.5%減 8カ月連続マイナス

 総務省が8日発表した10月の家計調査は、1世帯(2人以上)当たりの消費支出が30万1974円となり、物価変動の影響を除く実質で前年同月を2.5%下回った。減少は8カ月連続となる。物価上昇を背景に食料品を切り詰めたことに加え、平年より気温の高い日が続いたため暖房器具への出費を抑える動きが目立った。

 支出の3割を占める「食料」は4.4%減だった。生育不良で価格が高騰したトマトやネギなど、野菜のマイナス幅が大きかった。ストーブやエアコンなどを含む「家具・家事用品」は12.9%減だった。

 季節調整済みの消費支出は前月比で0.1%減だった。

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