高根沢町にある道の駅で高校生が育てた豚肉として別の豚肉が販売されていた問題で、栃木県は食品表示法に基づき、納品していた宇都宮市の食肉加工卸会社に行政指導していたことが分かりました。
県が先月(11月)30日付で行政指導を行ったのは、宇都宮市にある食肉加工卸の「渡清」です。
関係者によりますと、県が10月から行っていた調査の結果、渡清は少なくとも2020年3月から今年(2023年)10月まで、宇都宮白楊高校の生徒が育てた「白楊豚」と表示して道の駅たかねざわ元気あっぷむらに、別の豚肉9321キロを納品していたということです。「白楊豚」を使ったとする加工食品では、輸入の豚肉も使っているのにも関わらず、その使用した割合を示さなかったとしています。
その上で県は、食品表示に対する意識の欠如や管理態勢の不備などを指摘、食品表示に関する責任の所在を明確にしたりチェック態勢を定期的に検証したりして必要な改善を行うように指導しました。また、全ての役員と社員に食品表示制度の教育を行うことなども求めました。
行政指導を受け渡清は、とちぎテレビの取材に対して「今後二度と起こさないためにコンプライアンスを遵守し初心にかえってやり直す」とコメントしました。
渡清では今後、宇都宮白楊高校を訪れて謝罪するほか、12月22日までに県へ再発防止策を提出するということです。