自治医科大学附属病院にヘリポート完成 ドクターヘリの受け入れ増加へ

 下野市の自治医科大学附属病院にヘリポートを備えた立体駐車場が完成し、12月7日に竣工式が行われました。また、放射線治療棟も完成し関係者に公開されました。

 完成した立体駐車場は6階建てで1階は講堂や会議室のほか、薬局などの店舗があり、2階から5階が約300台が止められる駐車場となっています。屋上はヘリポートになっていて、ドクターヘリのほか、機体が重い県の消防防災ヘリなども着陸できます。

 自治医科大学附属病院ではこれまで、ドクターヘリを大学の敷地のグラウンドに着陸させていたため、そこから病院まで10分ほどかけて搬送しなければならず、急を要する患者の受け入れに課題がありました。ヘリポートの完成で、患者をストレッチャーに移し替えた後は、3分ほどで処置室に運べるようになります。

 本格運用は来年(2024年)の4月で、自治医科大学附属病院によりますと、ヘリポートの完成でドクターヘリの受け入れは現在の年間約50件から、今後は3倍の150件ほどに増やすことが可能になるということです。

 また、同時に公開された放射線治療棟は3階建てで1階が放射線治療室、2階に診察室があります。放射線治療機は現在使っている2台に新たに2台を導入し4台で治療を行います。そのうちの1台は最新鋭の機械で、病院によりますと、東アジアでは初めての導入ということです。

 新しい放射線治療棟での治療は、2023年4月からの予定で、7日は関係者約80人が出席し竣工式が行われました。

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