岩手県の次期処分場、工事費28億円増に 八幡平市、工期1年延長

 

 岩手県は、八幡平市平舘に整備している次期産業廃棄物最終処分場について、資材高騰や軟弱な地質への対応が必要になり、工事費を28億円増額する方向だ。工期も1年延長し、完了は2025年度後半にずれ込む見通し。奥州市江刺のいわてクリーンセンターの後継施設で国の補助を見込むが、県と事業団の負担増は避けられず、財源確保の見直しを迫られそうだ。

 次期処分場は、現在稼働中のクリーンセンターの後継として21年5月に着工。軟弱な地質が当初の想定を上回り、セメントを混ぜて改良する必要が生じた。資材高騰も相まって、工事費(1期)は予定していた133億円から161億円に膨らむ見通し。

 増額分はおおむね国の交付金と県の補助金が各4分の1、業界団体や県などが出資する事業主体のクリーンいわて事業団が2分の1を負担する。事業団には県が資金を貸し付け、廃棄物処理で得た収入などから返済する。

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