ソト放出のパドレス 今後はさらなる投手補強と外野手獲得を目指す

パドレスは今オフ、ブレイク・スネル、セス・ルーゴ、マイケル・ワカ、ニック・マルティネス、ジョシュ・ヘイダーと多くの主力投手がFAとなり、ペイロールを削減しながら彼らの穴埋めをするという難しいミッションを強いられることになった。そうした状況のなかで、フアン・ソトのトレードは不可避となり、交換要員として4人の投手(と捕手1人)を獲得することに成功。しかし、ソトを含めて外野手2人を放出したため、新たな外野手の確保が急務となっている。もちろん、さらなる投手補強も必要だ。

パドレスはヤンキースへソトとトレント・グリシャムを放出し、マイケル・キング、ジョニー・ブリトー、ランディ・バスケス、ドリュー・ソープ、カイル・ヒガシオカの5選手を獲得。今年8月に先発転向したあと、9度の先発登板で防御率2.23と結果を残したキングは、ジョー・マスグローブ、ダルビッシュ有とともに先発ローテーションの一角を担うことが期待されている。

今季9勝を挙げたブリトーは、パドレスの今後の補強次第ではあるものの、開幕ローテーション入りのチャンスは十分にあるだろう。バスケスも今季11登板で防御率2.87をマークしており、即戦力として期待される1人。今季のマイナー最優秀投手に選ばれたソープも順調にいけば2024年シーズン中にメジャーのマウンドに立つ姿が見られるはずだ。

とはいえ、まだ先発の頭数は不足しており、MLB公式サイトのマーク・フェインサンド記者は「パドレスは少なくともあと1人、先発投手を獲得するために調査を続けるだろう。ただし、大物投手を獲得する可能性は低い」との見通しを示している。また、守護神ヘイダーがFAとなっているため、「ブルペンの穴を埋める補強も必要だ」と指摘した。

外野のレギュラー3人のうち2人を放出したため、外野手の補強も急務となっている。フェインサンド記者は李政厚(イ・ジョンフ)の名前がパドレスの補強リストの上位にあることを報じており、「パドレスはソトの年俸を削減することに成功し、近いうちにイ・ジョンフと契約を結ぶ可能性がある」と予想する関係者もいるようだ。来季は韓国での開幕シリーズが予定されているが、イ・ジョンフと金河成(キム・ハソン)を擁するロースターで臨む可能性も出てきた。

また、投手や外野手を補強するために、さらなるトレードを画策する可能性もあるという。フェインサンド記者は関係者から得た情報として、内野手のジェイク・クロネンワースが他球団からの関心を集めていることを報じている。ソトを放出したからといって、2024年シーズンの上位進出を諦めたわけではなく、パドレスが今後どのようにチーム作りを進めていくか注目される。

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