「目標は東京・銀座で販売」地元産の小豆を特産品に 「あんこティラミス最中(もなか)」に「あんこ味噌ソース」 小豆使った料理をレクチャー

広島市安佐北区で、地元の小豆を使って新たな特産品を作ろうというセミナーが開かれました。地元と商工会が音頭をとり、目標は「東京・銀座での販売」を掲げています。

広島市安佐北区の高陽町商工会で開かれた小豆セミナーには、食品関係の業者ら30人あまりが参加しました。

参加者・喫茶店経営
「煮ごめとか赤飯なんかには、小豆を使うが、それ以外にどんなものがあるのか教えてもらいたいと思って」

主催者商工会白木まちおこし委員会 佐々木章文さん
「新たな商品開発を手がけ、ビジネスチャンスにつなげてほしいという思いから開催に至りました」

地元・白木地区で作るのは、「大納言(だいなごん)」という小豆です。国産小豆の9割以上は北海道産というなか、白木地区では3年前からJAの呼びかけで大納言の栽培をスタートしました。

生産者・岩重隆弘さん
「もう少し面積増やして、たくさん作って、たくさんの人に食べて頂けたらなと思って、頑張って行いきたい」

セミナーで講師を務めたのは、フードコーディネーターの稲葉えみさんです。小豆料理を2品、紹介しました。

1品目は「あんこ味噌ソース」です。あんこと赤味噌、レモンの皮をミキサーにかけてソースを作ります。それを、だしで煮たダイコンにかけます。
惣菜の製造・販売業を営む村西麻里
「小豆の味とレモンの香りがすごい効いています。おいしいですね。小豆をこんな風に使うとは思ってなかったので、将来的には、小豆を使って何かできたらいいかなとは思いますね」

もう1品は「あんこティラミス最中(もなか)」です。チョコレートとクリームチーズレモンジャムなどを混ぜたものとあんこをもなかの生地に挟みました。

洋菓子店を営む豊福浩幸さん
「おいしいですね、塩味と甘さのバランスがいいと思います。なかなか地元の小豆っていうのはないんで、白木産に期待してます」

参加者の中には早速商品化に向けて取り組みたいという人もいました。

高陽町商工会 熊谷典行課長補佐
「広島で言えば本通の『夢ぷらざ』かも知れませんし、関東で言えば銀座・広島『TAU(たう)』そういったところに商品を出していきたいな、という目標は持っております」

商工会では、今後もこうしたセミナーを開いて特産品づくりを後押しすることにしています。

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