ポケモンは、2023年12月14日より配信される「ポケットモンスター スカーレット・バイオレット ゼロの秘宝」後編・藍の円盤の先行体験会をメディア向けに開催した。
体験会では、ブルーベリー学園にあるテラリウムドームを自由に探索でき、空を自由に飛び回る「ライド技:ひこう」やポケモンになりきってフィールドを探索できる「シンクロマシン」など新コンテンツも楽しめた。有料追加DLCでの新要素も含めて紹介する。
■4つのエリアに分かれたテラリウムドーム
ブルーベリー学園の中にあるテラリウムドームではさまざまなポケモンに出会うことができ、パルデア地方にはいないポケモンも多く生息している。
テラリウムドームはキャニオンエリア、コーストエリア、サバンナエリア、ポーラエリアの4つのエリアに分かれていて、それぞれのエリアで出現するポケモンが全く異なるのが特徴的。
例えば、ポーラエリアは雪山や雪原をイメージして作られたエリアでみず・こおりタイプのポケモンが多く、ユキノオーやキュウコン(アローラのすがた)などが生息している。また、キャニオンエリアは高低差が激しい岩山が多いエリアで、イシツブテ(アローラのすがた)やエアームドなどが生息していた。
そんなテラリウムドームで、筆者が一番嬉しかったことが歴代のパートナーポケモンが出現するということ。今までは「Pokémon HOME」を使うことでしか、これまでのシリーズ作品のパートナーポケモンを連れてくることができなかったが、本作ではヒトカゲやミジュマル、モクローなどが野生で生息しているので、捕まえて手持ちポケモンを全てパートナーポケモンにするという夢のようなことも可能なのだ。
※歴代のパートナーのポケモンたちとは、ゲームを進めることで出会うことができます。
筆者も思い出深い「ポケットモンスター ダイヤモンド・パール」から、ナエトル・ヒコザル・ポッチャマが登場しており、捕まえるために体験会の時間いっぱいエリアの隅々まで探索した。
■ブルベリーグ四天王に挑むため、「四天王チャレンジ」に挑戦!
本作では主人公がブルーベリー学園へ交換留学に行くところから物語が始まる。そのブルーベリー学園ではポケモンバトル、特にダブルバトルが盛んに行われており、主人公はブルベリーグに君臨する四天王に挑戦することになる。
ブルベリーグ四天王に挑むためには「四天王チャレンジ」というものに挑戦する必要があり、それをクリアすることで四天王とバトルをする資格を得ることができる。今回はキャニオンエリアにいるネリネとバトルをすることができたので、四天王チャレンジから順を追って紹介しよう。
四天王チャレンジは各エリアの風景とは一風変わった建物にいる受付に話しかけることで挑戦できる。ネリネの四天王チャレンジは「そらとぶタイムアタック」。伝説のポケモンのコライドン・ミライドンの新たな力「ライド技:ひこう」を使って、制限時間内に上空にある輪っかをくぐりゴールを目指すというもの。
「ライド技:ひこう」は、Lスティックで上下左右に動いて、Rスティックで視点移動するというシンプルな操作ではあるものの意外と難しく、Lスティックの移動をこまめにして調整をしないと輪っかにぶつかり、制限時間内にクリアできないなんてこともしばしば。
逆にこの操作に慣れてしまえば、自由に空を飛び回れるので今までよりもはるかに自由度が高くなった冒険を楽しむことができる。
そらとぶタイムアタックをクリアしたあとはいよいよブルベリーグ四天王ネリネとのダブルバトル。四天王というだけあって非常に手強く、ダブルバトルらしい戦い方をしてくるのが特徴的だった。さらに、それぞれのポケモンが道具を持っており、その道具を活かした戦い方やポケモンの特性を生かした戦い方をしてくるため、かなりの苦戦を強いられた。
という一連の流れでブルベリーグ四天王に挑戦することになる。体験会ではネリネのみ挑戦できたが、製品版では各エリアの四天王に自由に挑戦することが可能なため、各エリアを探索しながらどの四天王に挑戦するかじっくり考えても良いかもしれない。
■通貨のBPを集めるため課外活動「ブルレク」に励もう!
本作はストーリーだけでなく、「ブルーベリー・スペシャル・レクリエーション」略して「ブルレク」という課外活動も楽しめる。学園から出されるミッションをクリアすることでこの学園の通貨となっている「ブルーベリーポイント(BP)」がもらえる。
このBPは購買部や四天王チャレンジなど、ブルーベリー学園のあらゆるところで使用するため、定期的に集めておくと後々困らなくなる。
さらに、ブルレクはソロプレイだけでなく、マルチプレイでも遊べ、テラリウムドーム内にあるブロックに変身して隠れているメタモンを探すミッションなど仲間と協力して遊べる「サークルミッション」で多くのBPを稼ぐことも可能になっている。
■これまでのシリーズ作品に登場した一部の伝説のポケモンに出会うためのおやつをくれる「おやつおやじ」
また、「後編・藍の円盤」のクリア後、ブルーベリー学園に「おやつおやじ」という人物が登場する。この人物は一定数のブルレクをクリアしたり、特定条件を満たしたりすると伝説のポケモンのおやつをくれ、そのポケモンを見た場所の情報を教えてくれる。
プレイヤーはその情報を頼りにフィールドのどこかにある場所を探し、実際に発見したら伝説のポケモンがいるという新要素になっている。伝説のポケモンは話しかけるとバトルになるため、近づいてレポートを書いても大丈夫だった。
体験会ではレックウザを確認できたが、ほかにも様々な伝説のポケモンが登場するようだ。どんなポケモンが登場するかは、実際にその目で確かめてみてほしい。
■ブルーベリー学園の仲間と交流できる部活「リーグ部」
ポケモンバトルが盛んなブルーベリー学園にはブルベリーグに参加しているトレーナーが鍛えあう部活「リーグ部」が存在する。リーグ部は中学校や高校の部活動にそっくりなものになっていて、ホワイトボードやロッカー、ランニングマシンなどが置かれている部室も用意されている。
このリーグ部にはブルーベリー学園の生徒から来た要望に応える「支援ボード」というものがあり、指定されたBPを消費することで部室の機能を拡張したり、部屋の模様替えをしたり、新しく出会えるポケモンを増やしたりすることができる。
さらに、パルデア地方のトレーナーたちを特別講師として呼ぶことができ、部室で一緒に写真を撮ったり、強くなったジムリーダーと再びバトルしたりすることが可能になっている。
■ポケモンとシンクロしてフィールドを動き回れる「シンクロマシン」
ここまで新要素について紹介してきたが、最後に筆者が大興奮した「シンクロマシン」について紹介しよう。シンクロマシンとは、手持ちポケモンとシンクロすることで、そのポケモンの視点でフィールドを探索できる機能で、テラリウムドームにいるシンクロミという研究員に話しかけて、研究のお手伝いをすることで使うことができる。
地上を歩くポケモンはもちろん、空を飛ぶポケモンともシンクロすることができ、地形を無視して移動したり、高いところから滑空しながら移動したりできるため、実際に空を飛んでいるかのような感覚を味わえた。
この機能が筆者にはたまらなく、自分の好きなポケモンとシンクロしたときに、歩き方や攻撃モーションなど、ひとつひとつの仕草を余すことなく堪能できるため非常に癒された。
ほかにも、移動できるだけでなく、ポケモンとバトルすることも可能なので、ポケモンのおとしもの集めやおまかせバトルをポケモン目線で楽しむためにシンクロマシンを使って一風変わった体験をしてみてはいかがだろうか。
本体験会では「後編・藍の円盤」の様々な新要素が体験でき、短い時間ながらも色んな追加要素を確認できた。また、新たなストーリーや確認しきれなかったポケモンなど分からない部分も多く、今後の展開が非常に楽しみな内容だった。
配信されるまで1週間をきった「後編・藍の円盤」。本作を全力で楽しむために今のうちにレベル上げをしておこうと思う。
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