新スイーツ誕生“酒かすのテリーヌ”&“黄金かぼすのブルードネージュ” 秩父特産品を絶妙に活かされた一品、カフェで楽しめる

「酒かすのテリーヌ」と「黄金かぼすのブルードネージュ」を紹介する楢崎帆夏さん(女子栄養大学提供)

 秩父地域おもてなし観光公社と女子栄養大学(埼玉県坂戸市)が、秩父特産品を使用した新スイーツ「酒かすのテリーヌ」と「黄金かぼすのブルードネージュ」を共同開発した。分散型宿泊施設「NIPPONIA(ニッポニア)秩父 門前町」の小池カフェ(同市番場町)で販売している。

 酒かすのテリーヌは、秩父市の酒かすと、クリームチーズ、生クリーム、卵などを合わせて焼いたケーキに、長瀞町の夕紅柿で作ったソースを添えた。黄金かぼすのブルードネージュは、小鹿野町産のカボスの果汁や皮を生地に加えたスノーボール形のクッキー。

 レシピを考案した、同大食文化栄養学科(平口嘉典准教授ゼミ)4年の楢崎帆夏さん(22)は「テリーヌは、ちょうど良い酒かす感と、カキの甘味が絶妙。ブルードネージュは、サクッホロ感を出しつつも、カボスの味をしっかりと感じられる」と薦める。

 同大では、2021年から秩父地域の食材を使用した商品開発を行い、地域の希望事業者にレシピを提供している。楢崎さんは8月にも、秩父市、横瀬、皆野町の特産品を使用したスイーツ「パンナコッタ」を考案し、商品化に協力した。

 楢崎さんは「地産地消の商品開発は、生産者や事業者の協力が不可欠だと実感した。レシピの考案によって、少しでも地域振興に貢献できたらうれしい」と話している。

 テリーヌは800円(税込み)、ブルードネージュはドリンクのみを注文するとサービスでもらえる。パンナコッタは700円(同)。小池カフェの営業日は金、土、日曜で、時間は正午から午後4時半まで。

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