三山ひろし&松前ひろ子、東京プリンスホテルで毎年恒例の“いい夫婦の日”ディナーショーを開催! 「感謝の気持ちを込めて年末のステージを務めたい」と紅白に意気込み

歌手の三山ひろし松前ひろ子が11月22日、東京・港区の東京プリンスホテル『ディナーショー〜愛につつまれて・いい夫婦の日〜』を開催した。

今年で23回目の開催を迎え、毎年恒例のイベントとなっている同ディナーショー。2019年に死去した三山の師匠・中村典正と松前が夫婦で行っていたが、娘婿の三山が引き継いだ。

この日のディナーショーは大勢のファンでにぎわう中、三山と松前が揃って、松前のオリジナル曲『あなたのみなと〜いい夫婦〜』をデュエットして幕を開けた。

三山は「本日はようこそお越しくださいましてありがとうございます。こんなにたくさんの皆さまに観ていただいて、師匠、幸せですね!朝からウキウキしていました。今日は一年に一回の大きなお祭りのようなショーですからね」と元気よくあいさつ。

松前は「本日はお集まりいただきましたこと厚く御礼申し上げます。このところ歳のせいか、何があっても涙が出て困っています。うれしい時も悲しい時も、これからの人生のことを考えると、これでいいのかと自分のことで悩んだり苦しんだりする毎日です。何があっても“いい夫婦の日”は頑張ってステージに立ちたいという思いでまいりました」と涙ぐみながらあいさつし、観客は大きな拍手で迎えた。

松前は『望郷千里』『祝いしぐれ』などのオリジナルヒット曲を心温まる歌声で熱唱。さらに三山と松前がお互いの楽曲をカバー歌唱して、会場から拍手が送られる場面もあった。

三山は、9年連続となるNHK紅白歌合戦の出場決定をファンに報告。「私一人だけでは成し得ない、年末のステージでございます。皆さまの応援をいただきましてあのステージにつながっていると思いますと、本当にうれしい限りです。重ねて御礼を申し上げます」と話し、観客から「おめでとう!」と大歓声があがった。

ショーの途中、ゲストの岡本京太郎が登場し、自身のルーツを辿る1曲で亡き祖母に捧げる楽曲『釜山の風に吹かれて』を歌唱。また、松前が最新曲『居酒屋 夢あかり』を歌唱した際には、女形に扮した岡本が日本舞踊を披露してステージに花を添えた。

その後、来年のデビューを予定している事務所の後輩、小山田祐輝と小山田の師匠・弦哲也が登場。

弦は「小山田は13歳の時から7年ほどレッスンに通っています。途中、東京の高校に入ってからはコンビニでアルバイトをしながら、私のところに通っています。今回素晴らしい機会を頂いて、芸能界の良きお姉さん、お兄さんにお世話になることになりまして、うれしく思っております。またお会いする機会があったら、小山田を応援していただけたらと思います」とエールを送り、小山田は涙を流した。

小山田は「全てのコンサートについて行かせていただいて、毎回勉強させていただいています。今日は精一杯頑張ります」とあいさつしてから、北島三郎『なみだ船』を熱唱した。

ショー終盤には、三山が『いごっそ魂』『どんこ坂』『北海港節』などのオリジナルヒット曲を伸びやかに熱唱。そして最後は出演者全員で、三山のオリジナル曲『貴方にありがとう』を歌唱し、大盛り上がりの中幕を閉じた。

「感謝の気持ちを込めて年末のステージを務めたい」

三山と松前は開演前に公開リハーサルを行い、報道陣の取材に応じた。

松前は「今年で23回目のディナーショーを迎えました。今朝起きて、主人に手を合わせた時に、2人で始めた23年前を思い出して苦しい時もありましたが、『継続は力なり』でここまで続けてこられて、今はたくさんの皆さまが全国からお集まりいただけるので、改めて幸せで胸がいっぱいです」とあいさつ。

三山は「師匠が毎年楽しんでいるのが僕の喜びなので、『胸がいっぱいでうれしい』という声を聞いて、私もうれしいです」とあいさつ。

松前は「私が辞めても“いい夫婦の日”は継続してね、とお願いしています。お婿さんとしての三山くんは点数をつけたら110点。周りに気を遣ってくれて、自分のことよりも周りが喜ぶことを自分の幸せと思って考えてくれるので、義理の母というよりも親子のようにいつも心配して連絡をくれます。優しい子です。父親としても歌手としても立派です」と語った。

三山は「24歳の時に上京して、3年修行させていただいて今があります。自分のためにというよりも、まずは師匠のために、お客さまのために動いてきている中で、いつも自分に返ってきていると感じています。自分よりも皆さんに喜んでいただくことが先決で、その後に幸せが返ってくるんじゃないかなと、歌手生活15年を過ごさせていただいています。今みたいに言っていただきますと、師匠とお客さまのために歌をお届けしてきてよかったなと感じます」と話した。

7月に腰椎すべり症の手術を受けた松前は「手術後に体が思うように動かず、周りの人に迷惑をかけて情けないと感じます。来年55周年イヤーが始まるので、それだけは全国を歩かせていただきたいと切に願っております。頑張りますので、あと1年だけ踏ん張りたいと思います」と意気込みを語った。

9年連続となるNHK紅白歌合戦の出場が決定した三山は、「NHKさんの方から『こういう企画はどうですか?』と提案を受けて、粛々とやらせていただくのが私の務めです。今年も自分の歌声を年末のあのステージでお届けできるというのは、皆さまに応援頂いているおかげだと思います。感謝の気持ちを込めながら、年末のステージを務めたいと思います」と意気込みを語った。

NHK紅白歌合戦でけん玉のギネス世界記録に挑戦している三山は、「まだ曲目も決まっていなくて、これからの情報に私も注目しています。どういうふうになるのか楽しみです。最初の1、2、3年目はプレッシャーがありましたが、最近は紅白歌合戦という音楽の祭典を楽しめるようになってきました」と明かした。

三山が紅白でギネス世界記録に挑戦することについて、松前は「私としては歌を聴いてほしいです。テレビを観ている人はゼッケンばっかり追いかけていて、『後でビデオで観ます』と連絡がくるだけで、三山くんを観ていなかったのねぇ……と。素敵な衣装を作っていますので、観てほしいという思いと、けん玉を外したら困るので私もゼッケンを追いかけています」と複雑な胸中を告白した。

また三山は、NHK連続テレビ小説「らんまん」で共演し、今年のNHK紅白歌合戦で初司会を務める女優の浜辺美波について、「またお会いできると思うとうれしいなと思います。私が出演したのは1日限りであっという間でしたが、あの場では奥さま役の浜辺さんも出られていて、松坂慶子さんにご紹介いただきました。楽屋での空き時間にけん玉をやって楽しんだ思い出があります。またお会いして、そういうお話ができればと思います」と語った。

最後に松前は、「歳と共に体も弱っていますが、心だけは皆さまに喜んでいただけるように、これからも歌を届けていきたいと思います」、三山は「今日も真心を込めて歌をお届けしたいと思います」とファンに向けてメッセージを送り、取材を締めくくった。

9年連続のNHK紅白歌合戦への出場が決定した三山ひろし。年末の大舞台でどのようなパフォーマンスを魅せてくれるのか、期待は高まるばかりだ。

セットリスト

M1 あなたのみなと〜いい夫婦〜
M2 花街一代(松前ひろ子)
M3 北のおんな物語(松前ひろ子)
M4 釜山の風に吹かれて(岡本京太郎)
M5 お岩木山(三山ひろし)
M6 四万十川(三山ひろし)
M7 北の一本釣り(松前ひろ子)(オリジナル歌唱:三山ひろし)
M8 望郷酒がたり(三山ひろし)(オリジナル歌唱:松前ひろ子)
M9 なみだ船(小山田祐輝)(オリジナル歌唱:北島三郎)
M10 祝いしぐれ(松前ひろ子)
M11 望郷千里(松前ひろ子)
M12 留萌 人情 みなと町(松前ひろ子)
M13 居酒屋 夢あかり(松前ひろ子)
M14 望郷山河(三山ひろし)
M15 いごっそ魂(三山ひろし)
M16 どんこ坂(三山ひろし)
M17 北海港節(三山ひろし)
M18 貴方にありがとう

松前ひろ子『ベストコレクション2023』

発売中

品番:TKCA-75189
価格:¥3,300(税込)

【収録曲】

1.居酒屋 夢あかり
2.相合い傘
3.人生援歌
4.室蘭の男 ※新録音
5.浮草慕情
6.望郷酒がたり
7.ふるさと挽歌
8.祝いしぐれ
9.花街一代
10.留萌 人情 みなと町
11.祝い川
12.北の一本釣り ※新録音
13.女のなみだ川
14.待雪草
15.望郷千里
16.愛につつまれて アルバムバージョン

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