謝罪…他人の戸籍謄本、市職員が誤って交付してしまう 受け取った市民に指摘され発覚 戸籍の筆頭者が同姓同名…生年月日など確認漏れが原因だった 記載された市民にも謝る

行田市役所=行田市本丸

 埼玉県行田市は7日、5日に戸籍謄本の取得請求で市民課に来庁した市民に対し、戸籍の筆頭者が同姓同名の他人の戸籍謄本1通を誤って交付したと発表した。現時点で誤交付による被害は発生していないという。

 市によると、戸籍謄本を受け取った市民が6日に同課に再来庁し、指摘したことで誤交付が判明。戸籍謄本を請求者に交付する前の氏名、生年月日などの内容の確認漏れが原因だという。市は請求者に謝罪し、正規の戸籍謄本を改めて交付。誤って交付した戸籍謄本に記載の市民の自宅を訪問し、誤交付について説明して謝罪した。

 市は再発防止策として、同課職員に対して、請求者に交付する前の内容確認の徹底や注意喚起を実施。全職員にも個人情報の適正な取り扱いの徹底について文書で通知したという。

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