「住民異動届」無断変更し「本籍地」欄削除 断りなく押印し決裁文書作成か 三島市職員書類送検=静岡

市民が転入時や転出時に記入する「住民異動届」の書式を無断で変更した疑いで、警察が静岡県三島市の職員を書類送検していたことがわかりました。

虚偽有印公文書作成・同行使の疑いで書類送検されたのは、当時、三島市役所の市民課に所属していた職員です。警察によりますと、職員は2019年12月下旬、住民異動届の書式を変更する際、決裁に必要な担当係長に断りなく印鑑を押し、虚偽の決裁文書を作成した疑いが持たれています。

決裁には職員と係長2人、課長の印鑑が必要ですが、このうち係長1人が「押した覚えがない」と話しているということです。

市によりますと、変更された異動届は「本籍地」の欄が削除され、職員が記入する欄外に移されていました。市民が、本籍地の欄がない住民異動届を不審に思い、市に問い合わせたことで発覚しました。

この住民異動届は、2020年4月まで使われていましたが、現在は本籍地の記入欄があるものに戻されています。

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