大型バス転落事故を想定 消防とバス会社が訓練【長野市】

長野市でバスの転落事故を想定した救助訓練がありました。使われたのは、実際に運行していた大型バスです。

ノコギリで穴をあけたのは、バス後方の窓です。長野市消防局の4つの救助隊全てが集まった訓練。
茶臼山動物園に向かう乗客30人の貸し切りバスが崖から転落した想定です。
長電バスと連携して、大型バスの救助訓練を初めて実施しました。

■篠ノ井消防署 高島繁和・特別救助隊長
「大変なのは自分達ではなく要救助者だと思うので、声掛けとか励ましの声は非常に大事にしている」

2016年に軽井沢町で起きたスキーバス転落事故では、乗客・乗員26人が重軽傷、15人が死亡しました。
大型バスの場合、単独事故でもけが人が多くなり、高度な救助技術が求められます。

■救助隊員
「子どもが座席の後ろとかにいたので…」

■村岡春視記者
「車の中の状況を確認しながら救助活動に当たっています」

■救助隊員
「隙間に要救助者がいる可能性が高いので、そういった細かいところまで確認が必要になります」

■長電バス社員
「3番田中マコトさん救出されました重傷、篠ノ井」

長電バスの社員およそ20人も参加し、名簿と照らし合わせ、乗客の状態を確認しました。

■長電バス 吉澤昌樹・総務部長
「私も現場の訓練を見るのは初めてですが、より一層事故は絶対に起こしてはならないという気持ちを新たにしたところです」

路面凍結の恐れもある本格的な冬に備え、連携を確認しました。

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