今田耕司、銀シャリ、見取り図らが消防団入団を促進する「今田消防団」を結成

今田耕司を団長に、女優の森迫永依、お笑いコンビの銀シャリ(鰻和弘・橋本直)、見取り図(盛山晋太郎・リリー)、ピン芸人のゆりやんレトリィバァで、消防団入団促進をサポートする「今田消防団」が結成され、12月5日(火)に東京・TOKYO FMホールにて、2024年消防団入団促進サポーター「今田消防団」任命式&消防団PRムービーコンテスト表彰式が行われた。

式にはオリジナルの制服に身を包んだ5組が登壇。任命状を授与されたほか、現役の消防団から実技指導を受け、体当たりで撮影に臨んだというショートドラマやポスター・リーフレットのお披露目が行われた。多くの観客が見守る中、団長として気合に満ちあふれた今田を中心に、笑いを交えながら、消防団の意義などをアピールした。

■このメンバーでこれからも活動を続けたい

MCのピン芸人・タケトから、「多くの方に消防団を知っていただき、そして団員を増やすため、新たな消防団を結成しました」と紹介を受け、5組が登場。タケトから「こちらのメンバーについていかがですか?」と聞かれた今田は「めっちゃ楽しいです!これからもこのメンバーでいろいろなPR活動を続けたいなぁって。楽屋でもワイワイしていましたから」と、仲良しの後輩たちとの座組に大満足の様子。「消防団に入ると、こういう仲間ができますからね。街の平和を守りたいという目的も一緒ですから」と、消防団入団促進のPRも行う。
一人畑が違う森迫も「最初は緊張しましたが、仲間として見てくださって、今田消防団の一員としてやっていこうと強く思いました」と笑顔で語った。

また、タケトから「現在、消防団員の数が減っています。しかも問題点として、30代以下の若い方が少なくなっています。という事で、今、若い団員をもっと増やし、地域に密着した消防団を作ることが急務となっています。今田消防団の力で、全国の若者に『私たちもやりたい!』と思ってもらい団員を増やしていただきたいです」と呼びかけられると、団員も気合を入れていた。

■自分ができる範囲でも

続いて、総務省消防庁の原邦彰長官が登壇し、今田消防団の任命式へ移った。それまで、皆に「団長」と呼ばれ、やる気満々の今田でしたが、盛山が「まだ団長やなかったんや、今から任命なんや…」と気づきのひと言を漏らすと、橋本も「仮免なのに、あんなにはしゃいでたんや…」とかぶせ、会場は爆笑。今田は照れ臭そうに笑った。

原長官が「ぜひ、いろいろな方に入っていただきたいですが、消防団は大変じゃないかと考える方が多いと思います。もちろん、しっかりやっていただかなくてはならない部分もありますが、自分ができる範囲で活動するというやり方もあるので、興味がある方はチェックしていただきたいです」と語ると、今田も大きくうなずいて同意。「AEDが使えるようになったり、ちゃんとした人命救助について教えてもらえます。AEDも一度使っておけば、怖がることなく、すぐに行動できるようになります」とまじめな表情で力説した後、堂々とした態度で「今のところを流してください!」とマスコミ陣に呼びかけ、会場を爆笑で包んだ。

■ポスターの出来栄えの良さに「朝ドラが始まりそう」

今田消防団の活動紹介に移り、まず、消防団の面々が登場する来年の消防団員募集のポスター2種類がお披露目された。
盛山は森迫やゆりやんら女性陣を中心としたポスターを指し、その爽やかな仕上がりに「朝ドラが始まりそうですよね」と絶賛。一方、消防服に身を包んだ童顔の橋本を指し「キッザニアの体験の人ですよね」と絶妙な例えで笑いを誘った。

さらに、今回制作した消防団を知っていただくショートドラマ「My消防団Diary」のダイジェスト版が公開された。皆、消防団の人から指導を受けて撮影に臨んだそうで、放水や救命処置の訓練などを実施。今田はその本格的なつくりに、「仕上がりがすごくて、(先ほど)任命もされたので余計に緊張感が出て…、絶対にスキャンダルは起こせません!」と、団長として気持ちを新たにした様子。ドラマの中で大きな掛け声を実践した鰻は「次の日がラジオだったのですが、声がとんでいました」と明かした。

この後、各都道府県及び市町村の消防団から作品を募集した「第7回消防団PRムービーコンテスト」の表彰式が行われた。受賞した消防団員の方々も登壇し、それぞれ、「仲間を増やしたい」「このムービーを観て、各地の消防団に興味をもっていただきたい」などと語りました。さらに、自身が三児の母でもある神戸市消防団(兵庫県)の女性団員は「仕事と子育てを両立しながらも楽しく続けられているので、今ではなくてはならない生活の一部です」と話した。

一般部門の最優秀賞を受賞したのが、神戸市消防団(兵庫県)の「守りたい街がある 守りたい人がいる」 という作品。タケトは作品の見どころとして「多くの消防団員は、本業や家庭、学業と両立しながら活動しています。そんな消防団員の訓練や活動の様子をお見せします。笑顔あふれる消防団員の姿をご覧ください」と紹介した。

一般部門の優秀賞は美濃加茂市消防団(岐阜県)の 「自分たちのまちは自分たちで守る」 。同じくタケトが「普段は異なる仕事に従事する私たち消防団員が、災害時には一丸となり地域を守るため立ち上がる、そんな決意を込めたPR動画です」と紹介した。

ショート部門の最優秀賞は、豊田市消防団(愛知県)の 「豊田市消防団 PR 動画」で、階梯隊(かいていたい)やカラーガード隊など多様な活動や災害現場で活躍する女性団員も多数在籍し、放水訓練や研修に参加する様子を描き、誰でも消防団活動に携われることを紹介する内容とのこと。

ショート部門の優秀賞は、藤枝市消防団(静岡県)の「藤枝市消防団 PR 動画」と、安曇野市消防団(長野県)の「守りたい人がいる、渡したい未来がある。」が受賞した。

■「あたいも入るわ」と言ってくれる人がいい

イベント後の囲み取材では、今田が改めて任命式を終えた感想を語った。「任命されて、急に緊張感と使命感がでてきました。うちの地元にも消防団があるのかなとか、(芸人の)仕事をしながらでもできるのか、とか、だんだんと消防団に興味が出てきました。消防団に入れば『自分の街だ』という意識がより高くなるので、いいことだと思いますね」

また、話題は今田団長の“恋の炎”の話に。「これを機に、理想の女性は“消防団に入ってくれる人”になったのでは?」という質問がとぶと、今田は「僕が消防団に入りたいと言った時に『あたいも入るわ』と言ってくれる人がいい。興味がない人よりは、一緒に活動させてもらうわと意識が高い人の方がいいし、地域に対してとか、人付き合いができる人が理想かもしれません」と、新たな理想を語った。

© 株式会社ジェイプレス社