宮城県の多くの介護事業者で経費が膨らむ 電気代は4割上昇

物価の高騰によって、多くの介護事業所で経費が膨らんでいることが明らかになりました。電気代は4割近く上昇しているということです。

宮城県の介護事業所や病院などでつくる県民医連が、10月から11月にかけて宮城県約1600の介護事業所に物価高騰の影響などを尋ね110事業所から回答がありました。

その結果、2022年度の費用は前の年に比べて電気代が平均39%、ガス代が15%、給食費が6%それぞれ膨らんでいました。 介護報酬は国が決める仕組みのため、利用者への価格転嫁は簡単ではなく、経費の増加は経営を圧迫します。

県民医連大内誠事務局次長「介護事業の方で物価の高騰がすごく大変です。経営をすごく圧迫している。そもそも低過ぎる介護報酬の問題がある」

介護報酬は3年に1度改定され、次の改定は2024年です。県民医連は、国による基本報酬の増額や自治体による更なる支援を求めています。

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