補助金最大58万円! カワサキが原付二種EV「ニンジャe-1」を1月13日に国内発売

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カワサキモータースジャパンは、ジャパンモビリティショー2023で本邦初公開した原付二種クラスの電動バイク「Ninja e-1」を正式発表した。価格は106万7000円だが、東京都の場合なら58万円もの補助金を受けることができ、ガソリン車と変わらない価格で入手できる。

●文:ヤングマシン編集部(ヨ) ●外部リンク:カワサキモータースジャパン

12psのパワーユニットを搭載、車重は140kg、15秒限定でエクストラパワー加速が可能

カワサキ「ニンジャe-1」の発売日と価格、スペックが正式発表された! 9月に15秒の加速強化『eブースト』付きで登場し、10月のジャパンモビリティショー2023では実車が展示された。専用バッテリー2個を通常の燃料タンク位置に収納し、満充電で55kmの走行が可能な、原付二種クラスの電動バイクだ。

ニンジャe-1、および同時発表のZ e-1は、カワサキ初の公道走行可能なEVスポーツモデル。パワーユニットは4.1kg-mという最大トルクを0-1600rpmで発生し、最高出力12ps/2600-4000rpm。そして車両区分を決定づける定格出力は1.33psと発表された。

400cc並みのトルクを発揮することから強力なスタートダッシュが期待でき、停止時/走行時ともに起動可能なeブーストを使用すれば、さらに爽快な加速を見せつけてくれそうだ。取り回しを支援するウォークモードといったEVならではの新機能を搭載し、

航続距離は55km(ROADモード・60km/h定地走行)と欧州の72kmとは異なっているが、これは計測方法の違いによるものだろう。最高速度はECOモード時:64km/h、ROADモード時:88km/hだが、eブーストを仕様するとそれぞれ75km/h・105km/hに強化される。

2個搭載する動力用リチウムイオンバッテリーの重量は1本あたり11.5kg。バッテリー1個あたりの充電時間は、0%→100%のフル充電で約3.7時間、20%→85%の部分充電で約1.6時間。20%→100%で約3時間だ。

充電方法は、(1)取り外して充電ドックに差す、(2)取り外したバッテリーを直接電源とつなぐ、(3)バッテリーを車体に搭載した状態で家庭用コンセントを用いて充電の3通り。バッテリー搭載の場合はタンデムシートを開けたところにアダプターの差し口がある。ちなみに、バッテリー収納スペースの上部は容量5Lの小物入れとしても機能する。

Ninja e-1[2024 model]

フレーム、サスペンション、ブレーキは400ccクラスをベースにしたとしており、48psを発揮するニンジャ400/Z400とほぼ同等のディメンションに27kg~31kgも軽い車重が与えられた。モーターはエンジンに比べてジャイロモーメントが小さいことが予想されるため、ハンドリングはかなり機敏なものになりそうだ。

灯火類はニンジャe-1、Z e-1いずれもフルLEDを採用。メーターは4.3インチTFTカラーディスプレイで、カワサキオリジナルの「Rideology The APP Motorcycle」とBluetoothで接続可能だ。メーターには速度計、時計、オド/ツイントリップ、航続レンジ、パワーモード、e-boost、ライディングモードインジケーター(N、D、F、R)などを表示できる。
※N=ニュートラル相当、D=Drive Ready(走行可能)、F=歩行モード前進、R=歩行モード後進

CEV補助金12万円、東京都なら補助金がさらにプラス46万円=計58万円

気になるのは実際の購入価格だろう。東京都に住民票がある場合は、CEV補助金12万円、東京都電動バイク普及促進事業補助金46万円が交付され、計58万円の補助金で実質車体価格は48万7000円に。その他の地域でも、94万7000円と100万円切りは達成している。

Ninja e-1[2024 model] のスタイリング

Ninja e-1[2024 model]

Ninja e-1[2024 model]

Ninja e-1[2024 model]のスペック

車体はニンジャ400/Z400がベース

スチール製トレリスフレームや足まわりはニンジャ400/Z400のものがベースになっている。パワーユニットの最大トルクも400cc並みだが、モーター等が軽量なため車重は140kg(Z e-1は135kg)に収まっている。※写真はZ e-1
バッテリーはアタッシュケースのような形状で、通常の燃料タンク位置に左右に並べて搭載する。バッテリーの上は容量約5Lの小物入れとして使用可能。
加速力を強化するeブーストによって最高速度も上昇する。オーバーヒート防止のため15秒を過ぎると元に戻る仕組みだ。
動力用バッテリーの充電は、取り外して直接充電、取り外してドックに差す、車両に搭載したまま充電の3種類。

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