踏切の溝にうずくまっていた子猫…運命の出会いからかけがえのない存在に

運命の出会い

衝撃の対面

大学2年生の6月、電車通学だった私は最寄り駅まで車で行くのですが、この日寝坊をしたためいつもと違うルートで駅に向かっていました。踏切前で一時停止をした時に、踏み切りの溝になにか茶色い塊があるのに気づきましたがまさか生き物だとは思わず、そのまま車を進めました。

その時、その茶色い塊が勢いよく飛び出してきたので、正直轢いてしまったと思い、車を脇に停めて近くの草むらを見に行きました。

そこには生後1ヵ月弱の子猫がブルブルと体を震わせながらうずくまっていたのです。怪我をしているかもしれないと子猫を捕まえて確認すると、幸い無事でした。

その場所は駅から近く電車や車がよく通る所で、このまま置いていくのは危険なので一旦家に連れて帰りました。

子猫との新生活がスタート!

当時我が家には先住犬がいました。家も新築のため、家族は飼うことを反対するだろうと里親を探すつもりでしたが、事情を話して子猫を見せると「うちの子にしたら?」と言ってくれました。

そして、子猫はシェリーと名付けました。

そこからは猫を飼うのに必要な物を買いに走り、環境を整えるため必死でした。動物病院へ連れて行き、ノミ・ダニ駆除のお薬を処方され、病気にもかかっておらず健康だということが分かったときはほっとしました。

その後、私は猫を飼った経験がなかったので猫の飼い方を本やネットで調べながら手探り状態でしたが、順調に育っていきました。

手も足も傷だらけ

2ヵ月を過ぎた頃、シェリーは私の手や足を頻繁に噛むようになりました。

理由が分からずひっかき傷や歯形が絶えず苦労しました。

噛み癖は一向になおる気配はなく途方に暮れていましたが、やはり愛情があるため手放すという選択肢はなかったです。

子猫から大人へ、成長の変化

そんなシェリーが半年を過ぎた頃、パタッと噛まなくなりました。活発でやんちゃな女の子は成長とともに優しく甘えん坊になったのです。

名前を呼ぶと可愛らしい声でニャッと返事をし、すぐに駆け寄ってくるようになりました。どこにいてもピッタリとくっついてくる姿は本当に愛らしく、猫ってこんなに可愛い生き物なのかと実感しました。

先住犬とも仲良し!

先住犬と折り合いがつかなかったらどうしようと心配していましたが、シェリーと対面させた時に、先住犬は快く受け入れてくれました。

歓迎のあまりペロペロと体を舐めすぎて、シェリーがびしょ濡れになることもしばしば…。今では一緒に遊んだりしてとても仲良く過ごしています!

まとめ

シェリーとの出会いにより、猫の魅力を知り猫が大好きになりました。また、シェリーのように行き場のない捨て猫を保護したいという想いが芽生えました。

子猫は厳しい外の世界で1人では生きていけません。年間多くの猫が捨てられ、殺処分されています。

これから新しく猫を飼うときに、ペットショップやブリーダーだけではなく、保護猫を迎えようという選択肢が少しでも増えることを願います。

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