横浜・シーサイドライン逆走事故、車両設計の担当者ら3人を不起訴 地検「予見可能性」得られず

シーサイドライン(資料写真)

 横浜市の新交通システム「金沢シーサイドライン」の新杉田駅で2019年6月、自動運転車両が逆走して乗客16人が重軽傷を負った事故で、横浜地検は8日、車両の設計や製造を担い、業務上過失傷害容疑で書類送検された男性3人を嫌疑不十分で不起訴とした。

 3人は当時、車両メーカー「東急車両製造」(現・総合車両製作所)の社員だった49~76歳の男性。

 地検は、逆走事故の予見可能性を認めるに足りる証拠が得られなかったと説明した。同業者らにも話を聞き、事故の可能性を設計段階で想定できたかなどを検討したとみられる。

 事故は19年6月1日午後8時15分ごろに発生。折り返しの新杉田駅で車両が逆走して車止めに衝突し、乗客16人が肋骨(ろっこつ)骨折などの重軽傷を負った。

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