<レスリング>【12.21~24天皇杯全日本選手権・展望(2)】連覇に挑む奥村総太(自衛隊)…男子グレコローマン130kg級

一部の階級は来春のパリ・オリンピック・アジア&世界予選の日本代表選考となり、一部の階級は新たなスタートとなるる2023年天皇杯全日本選手権は、12月21日(木)~24日(日)に東京・代々木競技場第2体育館で行われる。各階級の見どころをさぐった。

《大会要項》=抽選日変更(前日に実施) / 《大会日程=各日の実施階級》


男子グレコローマン130kg級・展望(2023年12月21・22日実施)

※エントリーに基づいた予想であり、直前の負傷等による戦力ダウンは勘案しておりません。

この階級の第一人者だった園田新の引退により、昨年優勝の奥村総太(自衛隊)が盤石の強さを引き継ぎたいところ。今年は「ザグレブ・オープン」(クロアチア)、アジア選手権、「ドイツ・グランプリ」、世界選手権、アジア大会、U23世界選手権と6度の国際大会に出場した。その経験を生かした強さを見せるか。

全日本選抜選手権2位の小畑詩音(日体大)は、国民体育大会と全日本大学グレコローマン選手権を制して成長の跡を見せているが、奥村には初対戦の2021年全日本大学グレコローマン選手権で勝ったあと、8連敗と分が悪い。連敗をストップしなければなるまい。

全日本学生選手権を制した山田康瑛(山梨学院大)、全日本社会選手権優勝の山口直人(山口県警)、全日本大学グレコローマン選手権97kg級優勝でこの階級にエントリーした北脇香(早大)らが優勝争いに加われるか。

▲グレコローマン130kg級で盤石の地盤を築けるか、奥村総太

《2023年明治杯全日本選抜選手権・成績》
《全日本選手権・歴代優勝選手》=男子フリースタイル男子グレコローマン女 子


エントリー選手(12選手)

※シード選手(今年の全日本選抜選手権の1位・2位)、今年の世界選手権代表選手、今年の全日本選抜選手権のこの階級の3位の選手以外はアイウエオ順

《第1シード/2023年世界選手権代表、2023年全日本選抜選手権優勝》
奥村総太(おくむら・そうた=自衛隊)
2000年11月19日生まれ、23歳。滋賀県出身。滋賀・栗東高~拓大卒。183cm。2023年アジア大会出場

《第2シード/2023年全日本選抜選手権2位》
小畑詩音(おばた・しおん=日体大)
2001年8月4日生まれ、22歳。宮城県出身。宮城・柴田高卒。183cm。2022年全日本大学グレコローマン選手権優勝

《2023年全日本選抜選手権3位》
山田康瑛(やまだ・こうえい=山梨学院大)
2002年5月21日生まれ、21歳。岐阜県出身。岐阜・岐南工高卒。188cm。2023年全日本学生選手権優勝

岩﨑和志(いわさき・かずし=神奈川・磯子工高)
2005年6月19日生まれ、18歳。東京都出身。180cm。2023年国民体育大会・少年125kg級優勝

岩澤歩(いわさわ・あゆむ=日体大)
2003年4月29日生まれ、20歳。宮崎県出身。宮崎・宮崎工高卒。177cm。2023年東日本学生選手権(秋季)・新人戦優勝

織山昭成(おりやま・あきなり=秋田・秋田商高)
2005年7月3日生まれ、18歳。秋田県出身。176cm。2023年高校グレコローマン選手権1位

北脇香(きたわき・きょう=早大)
2003年6月25日生まれ、20歳。神奈川県出身。山梨・韮崎工高卒。172cm。2023年全日本大学グレコローマン選手権97kg級優勝

小林奎太(こばやし・けいた=長野・小諸商高教)
1991年5月9日生まれ、32歳。長野県出身。長野・小諸高~日体大卒。181cm。2022年全国社会人オープン選手権2位

三橋柚汰(みつはし・ゆた=日大)
2002年2月28日生まれ、21歳。神奈川県出身。東京・自由ヶ丘学園高卒。178cm。2023年東日本学生選手権(秋季)優勝

宮内勇真(みやうち・ゆうま=神奈川大)
2002年4月1日生まれ、21歳。静岡県出身。静岡・伊豆総合高卒。178cm。2023年全日本大学グレコローマン選手権3位

山口直人(やまぐち・なおと=山口県協会)
1995年7月13日生まれ、28歳。愛媛県出身。愛媛・八幡浜工高~徳山大卒。172cm。2023年全日本社会人選手権優勝

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