福井県の「省エネ家電割」不人気…利用は想定の36% 「対象商品の要件厳しすぎ」指摘も

省エネ性能の高いエアコン、冷蔵庫に買い替えると2万円を割り引く「省エネ家電割」

 省エネ性能の高いエアコン、冷蔵庫に買い替えると2万円を割り引く「省エネ家電割」について、福井県は12月7日の県議会一般質問で、11月末時点の利用実績が約7千件で、当初想定の36%にとどまっていることを明らかにした。年末商戦に向けて広報を強化するほか、家電量販店に店舗独自の追加割引などを働きかけ、省エネ性能の高い家電への買い替えを促していく。時田和一良議員(自民党福井県議会)の質問に対する答弁。

 省エネ家電割は本年度6月補正予算で事業化。製品は▽省エネ性能を5段階評価した「統一省エネラベル」の星三つ以上▽資源エネルギー庁の「省エネ型製品情報サイト」に掲載▽本体価格税込み10万円以上―が対象。

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 7月22日の事業開始から11月末までにエアコン2866件、冷蔵庫4330件の計7196件の利用があった。それぞれ1万件分の予算を計上しており、執行率は36%。事業は来年1月末で終了予定。

 時田議員が「対象商品の要件が厳しすぎるのでは。該当製品を店頭で探すと20万~30万円して、手が出ないとの声も周囲で聞く」と指摘したのに対し、獅子原朋広エネルギー環境部長は、電気代の削減効果が高い製品の購入を支援するという事業の趣旨を説明し、理解を求めた。

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