先進7カ国(G7)内務・安全担当相会合が開幕した8日、会場となった茨城県水戸市民会館周辺は、県警を中心にした警戒態勢が敷かれた。周辺警備では他県警の警察官や車両も加わり、同館や歓迎セレモニー会場の周辺はピリピリしたムードが漂った。
同館周辺では同日昼ごろから、栃木や千葉、埼玉など他県警の車両が次々と到着し、警棒を持った警察官が巡回した。夜は歓迎セレモニー会場近くの交差点に警察官が立って、通行人や車両の警戒に当たった。
市内では同日、G7開催反対などを訴えるデモも実施された。約30人の参加者が、「G7開催反対」「ガザでの虐殺を許すな」とシュプレヒコールを上げて大通りの国道50号を行進すると、周辺の緊張は一気に高まった。
水戸市の女性(76)は「大勢の警官がいて、物々しかった」と驚いた様子。市内勤務の男性(44)=茨城県桜川市=は「大臣が襲われるような事件が起きないよう、警備を頑張ってほしい」と話した。