Rソックスがカージナルスからオニール獲得 吉田はDH起用中心か

日本時間12月9日、レッドソックスはニック・ロバートソン、ビクター・サントスの両投手をカージナルスへ放出し、左翼手としてゴールドグラブ賞を2度受賞した経験があるタイラー・オニールを獲得するトレードが成立したことを発表した。オニールは中堅を守ることのできる身体能力を持ち合わせている選手だが、基本的には左翼がメインの選手であり、オニールの加入によって吉田正尚は指名打者としての出場機会が増加することが予想される。カージナルスはオニールを放出することで課題の投手補強に成功した。

現在28歳のオニールはカナダ出身の外野手で、マリナーズ時代から将来の主軸打者として期待されていた選手である。2017年7月にマルコ・ゴンザレスとのトレードでカージナルスへ移籍し、2018年にメジャーデビュー。打撃面では伸び悩みが続いたが、60試合制の短縮シーズンだった2020年にゴールドグラブ賞を初受賞した。

2021年は飛躍のシーズンとなり、138試合に出場して打率.286、34本塁打、80打点、15盗塁、OPS.912と自己最高の成績をマーク。MVP投票で8位にランクインし、2年連続でゴールドグラブ賞も受賞した。しかし、2022年以降は故障もあって低迷。2022年は96試合で打率.228、14本塁打、OPS.700に終わり、今季も72試合で打率.231、9本塁打、OPS.715と不本意な1年を過ごした。

カージナルスは左翼ラーズ・ヌートバー、中堅トミー・エドマン、右翼ジョーダン・ウォーカーの布陣が予定されており、控えにはディラン・カールソンがいるため、FA前の最終年を迎えるオニールは余剰戦力となっていた。ジョン・モゼリアック編成本部長は「投手を補強したい一方で、すべての外野手に十分な出場機会を与えることが難しい状況になっていた。両方の問題に対処できたと思う」と今回のトレードの狙いを説明している。

カージナルスが獲得したロバートソンは25歳の右腕で、今年6月にメジャーデビューしたばかり。今季はドジャースとレッドソックスで合計18試合(うち1先発)に登板して0勝1敗、1ホールド、防御率6.04を記録した。マイナーAAA級では42試合で4勝1敗9セーブ、5ホールド、防御率3.16をマークしている。

サントスは23歳の右腕で、まだメジャーでのプレー経験はない。今季はマイナーAA級とAAA級で合計28試合(うち25先発)に登板し、10勝12敗、1ホールド、防御率4.97という成績を残している。

レッドソックスは外野手が左打者偏重になっていたところからアレックス・バーデューゴをヤンキースへ放出し、オニールを獲得したことによって左右バランスの改善に成功。オニールは相手先発投手が左腕のときには、左打者のジャレン・デュランに代わって中堅を守るケースも出てきそうだ。

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