「ナガサキ不戦の集い」 戦争の過ちを二度と繰り返さない

「核廃絶人類不戦の碑」にキャンドルをささげる参加者=長崎市

 太平洋戦争開戦から82年となった8日、長崎市平野町の核廃絶人類不戦の碑前で、「ナガサキ不戦の集い」があった。被爆者や高校生ら約30人が黙とうした後、火がともされたキャンドルを碑前にささげ、戦争や原爆の犠牲者に反戦と非核を誓った。
 集いは、被爆証言を記録する市民グループ「長崎の証言の会」などが毎年、8月15日の終戦の日と12月8日に開き83回目。
 長崎原爆被災者協議会の田中重光会長(83)がマイクを握り「戦争の過ちを二度と繰り返さないという誓いの日。憲法の理念に基づく平和外交と核廃絶、気候変動へリーダーシップを発揮することが日本に必要。そのために力を合わせよう」と呼びかけた。
 活水高平和学習部の1年生4人が「不戦の誓い」を読み上げ、島田朱莉さん(16)は「私たちが生きている世界のどこかで戦争が起きている。一人一人が先人の体験や思いを深く考え、次の世代に語り継がなければいけない」と語った。

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