シャーザー、デグロム、カーショウ 今季王者が豪華ローテ形成か

今季球団史上初のワールドシリーズ制覇を成し遂げたレンジャーズは左腕ジョーダン・モンゴメリーとの再契約を検討しているとみられるが、放映権の問題もあり、先発投手の補強にどれくらいの予算を使えるかは不透明である。米メディア「ジ・アスレチック」のケン・ローゼンタール記者は「モンゴメリーとの再契約は難しいだろう」との見解を示し、MLB公式サイトは「レンジャーズは先発ローテーションの底上げに関して、よりクリエイティブにならなければならない」と指摘している。

そうした状況のなかで浮上しているのが、ドジャースからFAとなったクレイトン・カーショウを「夏場以降の戦力」としてチームに加えることだ。カーショウはオフに入って左肩の手術を受けており、来季の前半戦を欠場するのはほぼ確実。カーショウ自身は「来年の夏あたりに復帰できればいいと思っている」と話しているが、来季全く投げられない可能性もある。それを踏まえ、ローゼンタール記者は「他の先発投手より安く獲得できる」と述べている。

レンジャーズはアンドリュー・ヒーニーが選手オプションを行使して残留したため、マックス・シャーザー、ネイサン・イオバルディ、ジョン・グレイ、デーン・ダニング、ヒーニーと5人の先発投手が揃った。来年の夏頃にはジェイコブ・デグロムがトミー・ジョン手術から復帰する見込みであり、必ずしもモンゴメリーのような大物投手と大型契約を結ぶ必要はない。

しかし、故障リスクの高い選手が多いことを考えると、今年の夏にシャーザーを補強したように、シーズン終盤のラストスパートのための戦力補強は必要になる。そこで、カーショウとデグロムを夏からローテーションに加えようというわけだ。カーショウとデグロムがローテに加わり、ダニングとヒーニーがブルペンに回れば、投手陣の層は一気に厚くなる。

もちろん、カーショウにとってはドジャースとの再契約が最優先である可能性が高く、現時点では夢物語に過ぎない。しかし、もしカーショウが自宅に近いレンジャーズでのプレーを選択した場合、シャーザー、デグロム、カーショウが並ぶ夢のローテーションが実現するかもしれない。

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