栃木県産米1等比率 全国6位 猛暑の影響限定的 10月末時点

その年の米の出来を把握する指標となる10月末時点の検査結果が12月発表され、栃木県産の米の1等米の比率が全国で6番目に高かったことが分かりました。

農林水産省が12月1日に発表した今年産の米の検査結果によりますと、栃木県で生産された米の1等米の比率は85.6%で、広島県と並んで全国6位でした。1位は、長野県の92.1%で、全国平均は61.3%でした。検査量に違いがあるため、あくまで参考値的な数字にはなりますが、日本海側の米どころなどで猛暑の影響により1等級の比率を大きく下げる中で改めて栃木県産米の質の高さを示した形です。

全国の産地で収穫がピークとなる10月の検査結果が、その年の品質を把握する指標となるためこの結果に、県の担当者は、ご満悦の様子。栃木県で栽培している主要銘柄の中で1等米の比率が最も高かったのは、天皇の皇位継承に伴う重要儀式、「大嘗祭」に献上された県のオリジナル品種「とちぎの星」の92.9%でした。とちぎの星は、高温に強いという性質があるということです。また、コシヒカリは86.0%と全国の上位に位置し、ほかの銘柄を見ても栃木県は、猛暑の影響が限定的だったと言えます。

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