兄弟ゲンカ 親はどう対応すべき? つい年上の子を叱ってしまう…と悩む相談者に“人生の先輩”アドバイス

フリーアナウンサーの住吉美紀がパーソナリティをつとめるTOKYO FMの生ワイドラジオ番組「Blue Ocean」(毎週月曜~金曜 9:00~11:00)。毎週金曜日に放送しているコーナー「オトナのなんでも相談室」では、リスナーから届いたお悩みを、Blue Oceanリスナーのみんなで考えていきます。
11月24日(金)の放送は、「子どもの兄弟ゲンカの対処法」に関する相談を紹介しました。

※写真はイメージです

<リスナーの相談>
我が家は5人の子どもがいます。兄弟ゲンカに発展したとき、「お兄ちゃんなんだから」「お姉ちゃんなんだから」と、どうしても年上の子を叱ってしまいます。

早くケンカをやめてほしいという親のエゴかもしれませんが、そうするとお兄ちゃん、お姉ちゃんから「ズルい」と言われてしまいます。

子どもたちが兄弟ゲンカをしたとき、親としてどう対応していますか? どうやって親が仲裁に入っているのか、仲裁のタイミングなど、アドバイスがほしいです。(神奈川県 30代後半 男性 会社員)

この相談に住吉は「今、子育てしている方はもちろんですが、自分が育った家庭で同じような経験をされている方もけっこう多いんじゃないでしょうか」とアドバイスを呼びかけました。

パーソナリティの住吉美紀

――今回の相談に対して、番組にはリスナーからたくさんのアドバイスが届きました。この記事では、その一部のメッセージを紹介します。

◆子どもとしては“話を聞いてほしい”
私は4姉妹です。年も近いので、子どもの頃は壮絶なケンカの毎日でした。うちの場合ですが、ケンカをしても完全にほったらかしでした。そして、大抵上の2人が怒られるという、嫌な記憶しかありません。

親には話を聞いてほしかったです。ケンカを止めてほしいわけじゃなく、ただ話を聞いてほしかった。悪いほうを怒るとか年上を怒るとかではなく、ただ話を聞いてほしかったです。
アドバイスではなくすみません……ケンカしてる当事者はそんな気持ちです。(埼玉県 40代前半 女性 自営業)

◆兄弟ゲンカは“褒めて”終わりにする
私は15年以上、教育関係の仕事に携わっています。また、私自身も2人の子どもがおり、子育てに奮闘中です。

私は、子どもは叱らず褒めることが大切かと思い、実践しています。ペアレントトレーニング(※子どもの発達促進や行動改善を目的とした保護者向けのプログラムのこと)では、褒めることが基本中の基本とされています。

子どもに伝えるときは、誰かと比べたり行為自体を否定したりするのではなく、過去の自分自身と比べたり、どうしてほしかったのかを肯定的に伝えることが大切だと考えます。

もしケンカをしていたら、それぞれの気持ちをしっかりと聞き、「じゃあどうすればいいのかな?」と一緒に考えてあげます。また、褒めることが基本なので、前の自分と比べて(ケンカをしていたという事実があっても)、何ができたのかを見つけて「これはできたね」「前よりこれはできるようになったね。すごいね」と、褒めて終わりにします。

そうすることで、子どもたちの自己肯定感を下げることなく、伝え方や対応方法も理解できるようになり、ケンカが長引くことも少なくなります。

こう言っておいて、私自身もできていないことも多いです。自分の心の健康具合と相談しながら、無理なく楽しく子育てをしていきましょうね。一緒に頑張りましょう!(千葉県 30代後半 男性 会社員)

◆仲裁に入らず見守り役に徹してみる
兄弟ゲンカについてのアドバイスですが、仲裁に入らないほうがいいです。自分たちで解決する力を育てるつもりで、聞き役になるだけでいいと思います。

どうしても親の言葉が必要なときって、子どもたちから言ってきますよ。見守ることがもどかしいときもありますが、その経験で親も成長できます。(千葉県 40代後半 女性 会社員)

◆ピンポイントで怒る行為は避ける
叱り方って難しいですよね。子どもが何人いても気を付けていることは、その子だけをピンポイントで怒らず、全員いる場所で諭すようにしています。そして最後は、一番悪い子を抱きしめてヨシヨシします。

本人は怒られた時点で反省はします。でも、きっとまたします。その繰り返しを根気よくしてあげようと心がけています。正解はないので参考程度にですが、アドバイスです。頑張りましょう!(東京都 30代後半 男性 自営業)

<番組概要>
番組名:Blue Ocean
放送日時:毎週月曜~金曜9:00~11:00
パーソナリティ:住吉美紀
番組Webサイト:http://www.tfm.co.jp/bo/

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