「不審な現金出金があります」「大丈夫でしょうか」金融機関からの連絡でオレオレ詐欺被害に気づく 90代男性が合計約730万円の被害か=静岡県警

12月6日、静岡県沼津市に住む90代の男性が、息子を名乗る男からの電話をきっかけに現金520万円とキャッシュカード2枚をだまし取られる特殊詐欺事件がありました。キャッシュカードからも現金が引き出され、被害額は合計で約730万円にのぼるとみられています。

警察によりますと、12月6日午前10時頃、沼津市に住む90代の無職の男性の自宅に息子を名乗る男から電話があり「会社の書類とキャッシュカードを間違えて送ってしまった。お金を振り込まなければいけない。お父さん助けて。代わりの者が取りに行く」などと話したということです。

12月6日の正午頃と午後5時頃、90代男性の自宅に男性と面識のない男が訪れ、男性は現金520万円とキャッシュカード2枚を訪れた男に渡したということです。その後、男に渡したキャッシュカードから現金合わせて約210万円が複数回に分けて引き出されました。

現金が引き出されたのはコンビニのATMで、金融機関が90代男性に対し「不審な現金出金がありました。大丈夫でしょうか」などと連絡。男性が実の息子に確認を取り、被害に気づいたということです。

警察は、特殊詐欺事件として捜査を進めています。

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