マリナーズがガーバーの獲得を検討 レンジャーズの世界一に貢献

今季レンジャーズで指名打者兼控え捕手として重要な役割を担い、球団史上初のワールドシリーズ制覇に貢献したミッチ・ガーバーが同じア・リーグ西地区のチームに加わることになるかもしれない。「MLBネットワーク」のジョン・ポール・モロシ記者によると、強打者獲得を目指すマリナーズはガーバーの獲得を検討しているという。マリナーズは指名打者の枠が空いているだけでなく、控え捕手のセビー・ザバラも計算できる戦力とは言い難く、ガーバーの獲得に成功すれば大幅な戦力アップとなるだろう。

現在32歳のガーバーはメジャー7年目の今季、87試合に出場して打率.270、19本塁打、50打点、OPS.870を記録。指名打者として55試合、捕手として27試合にスタメン出場した。開幕直後に左ひざを痛めて故障者リスト入りし、2ヶ月近く戦列を離れたが、87試合で19本塁打はフルシーズンに換算すれば35本塁打ペース。ツインズ時代の2019年には93試合で31本塁打を放ってシルバースラッガー賞を受賞した実績もあり、捕手としてはトップクラスの打力を持つ選手の1人である。

マリナーズはジェリー・ディポート編成本部長が三振を減らし、コンタクト能力の高い打者を集める方針を示していることもあり、今季の本塁打数チーム上位9人のうち、テオスカー・ヘルナンデス(26本塁打)、エウヘニオ・スアレス(22本塁打)、マイク・フォード(16本塁打)、ジャレッド・ケルニック(11本塁打)、トム・マーフィー(8本塁打)が退団。長打を期待できる選手はフリオ・ロドリゲスとカル・ローリーくらいしか見当たらず、強打者の補強が急務となっている。

マリナーズは正捕手にローリーが定着しているため、もしガーバーがマリナーズに加わった場合、レンジャーズ時代と同様に指名打者兼控え捕手という役割を担うことになるだろう。なお、ガーバーは故障が多い選手でもあり、メジャー7年間で100試合以上に出場したのは1度だけ(2018年に103試合)。稼働率の低さは気になるところである。

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