お酒は適量飲んだほうが痩せるってホント !?【痩せるお酒の飲み方】

適量のお酒が糖を代謝する

太るメカニズムは血糖値と深い関わりがあります。糖質が含まれたものを食べると食後に血糖値が上がり、それを下げるために「インスリン」というホルモンがすい臓から分泌されます。インスリンは脂肪の合成を促進する作用のあるホルモン。もし血糖値が急激に高くなれば、インスリンが過剰に分泌され、多くの脂肪がつくられることになります。つまり、血糖値が上がり過ぎることが間接的に太る原因になるのです。

かつてはお酒によってこの血糖値が上昇するといわれてきましたが、実はアルコール自体が血糖値を上げることはありません。血糖値を上げるものはアルコールではなく糖質。実際に、糖質を多く含む食パンと、ビール、白ワイン、ジンなどのお酒を摂取した後の血糖値を比べると、食パンを食べた後の血糖値が最も高くなることがわかります。

さらに興味深いのは、食パンと同時に水を摂取したときと、食パンと同時にいろいろなお酒を摂取したときの血糖値を調べると、食パンと水の組み合わせが最も血糖値が高くなったことです。つまりは水よりお酒を飲みながら糖質をとるほうが血糖値は上がりにくいということ。

このメカニズムは解明されていませんが、アルコール代謝のときに肝臓で糖をつくる作業が抑制されたり、また、肝臓に貯蔵されたグリコーゲン(分解された糖質)が消費されたりすることが原因ではないかと考えられています。

出典:『内臓脂肪の名医が教える痩せるお酒の飲み方』

【書誌情報】
『内臓脂肪の名医が教える痩せるお酒の飲み方』
著:栗原 毅

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