冬商戦本格化 省エネ商品が人気…コンパクトな暖房機器も 静岡

西尾梓アナウンサー:「(8日)午後0時半の静岡市葵区です。朝は少し冷え込んでいたものの、現在は日が差していて暖かく感じます。現在の市役所の前の温度計は15℃を示しています。ただ、空気は少し冷たいため、寒いのか暖かいのか戸惑うような気温です」

朝晩の寒暖差だけでなく、日ごとの寒暖差も大きい静岡県内。8日の日中の最高気温は静岡市で17.5℃、浜松市で16.4℃、三島市で18℃など11月下旬並みの気温に。

一方で、最低気温は静岡市清水区で4.2℃、菊川、牧之原で2.2℃など県内各地で12月下旬~1月上旬並みの寒さとなった地点も。

暖房商品の売れ行きが伸びてきた

そうした背景もあり、静岡市内の家電量販店ではエアコンやストーブなどの売り上げが、12月に入り変化してきたといいます。

コジマ×ビックカメラ静岡店 大東実保店長代理:「暖房商品の売れ行きが、かなり厳しい時期が続いたが、今になって、ようやく(売り上げの)数字が伸びてきた段階です」

今年は夏から記録的な暑さとなり、現在も“寒暖差”という形でこの時期らしくない不安定な気温の推移となっています。ただ、朝晩の冷え込みは強くなり、県民生活も“冬支度”が本格化してきているようです。

街の人は…

沼津市20代:「今週くらいから寒くて暖房をつけるように寝るまでしている」
Q.電気代が高騰してきているが?
A.「朝の仕事に行くまではつけない、帰ってきてご飯食べる時からつけて、寝る前に消す。時間を制限して、温度を気を付けて使うようにしている」

沼津市50代:「暖房とダイニングこたつを出して、寝る時はまだ出していないが、オイルヒーターを使っている。電気代が高くて心配なので、最近は蓄電池を買った。夜の間に充電して、そこから電力を(供給している)」

各家庭では寒さを和らげる暖房器具が大活躍しているようですが、この先、気がかりなことも…。

1月から、東京電力や中部電力など大手電力会社5社が燃料価格の上昇を受け、電気料金の値上げを発表しています。

省エネ暖房商品が人気

そうした中で今、需要が増えているものが家電量販店にありました。

嶋田光希アナウンサー:「静岡市内の家電量販店に来ています。こちらでは暖房器具の特設コーナーが設置されています。ご覧のように、ずらーっと暖房器具が並んでいますが、中でも今人気だというのが、節電が期待できる暖房器具だということです」

静岡市内の家電量販店では今、暖を取りつつ、節電が期待できる省エネ暖房器具の需要が増えつつあるといいます。

コジマ×ビックカメラ静岡店 大東実保店長代理:「こちらが当店一押しのエアコンになります」

室温や人の体温を検知して温度調整

いったいどんな機能が付いているのかというと…。

嶋田アナ:羽根が4枚付いてますね。
大東さん:「ルーバーがそれぞれ動いてくれる。こちらの右隅の所に360度、部屋の温度を感知してくれるセンサーが付いている。あと実際に部屋の中にいる人の温度も感知して風を送ってくれる」

ポイントはエアコンに搭載されたこちらの360度センサー。室温や人の体温をリアルタイムで検知して、温度を調整します。

コジマ×ビックカメラ静岡店 大東実保店長代理:「どういう状態で温度を感じているかを認識することで、温度の上げすぎ、下げすぎを制御してくれるので、それによって電気代も抑えて使っていただける」

さらに体感温度に合わせて暖房機能と送風機能を自動で切り替え、天井にたまった暖気を循環させることができます。

商品価格は一般的なエアコンと比べて値が張りますが、送風時の消費電力は暖房時のおよそ100分の1。快適さと節電を両立させるエアコンです。

すぐに「暖かさ」実感

「速さ」が特徴的なヒーターも登場しているようです。

コジマ×ビックカメラ静岡店 大東実保店長代理:「遠赤外線で暖かくすぐにすることができるので、朝のバタバタした時間帯でも使っていただきやすい商品です」

実際に暖かくなるまでのスピードを体感してみると…。

嶋田アナ:「もう暖かい空気が伝わってきました。すごい!早いですよ!」

電源を入れてから暖かさを感じるまでわずか5秒。稼働時間が短いことで節電にもつながるといいます。

さらに…。

コジマ×ビックカメラ静岡店 大東実保店長代理:「人感センサーも付いているので、動きを検知してくれて人がいる時、いない時、動作を認識しないときは自動的に節電してくれますので、安全と電気代を抑えて使っていただける」

コンパクトなヒーターも人気

電力を節約しながら寒さをしのぐ家電製品。特に今、売れ行きが伸びている物もあるようです。

コジマ×ビックカメラ静岡店 大東実保店長代理:「こちらのコンパクトなヒーターがおすすめ商品です。」

嶋田アナ:「かなりコンパクトサイズですね」

「セカンド冷凍庫」ならぬ「セカンド暖房器具」として、持ち運びも簡単で手軽に使用できるというこちらのヒーター。

やはりこの商品にも人感センサーが付いていました。

コジマ×ビックカメラ静岡店 大東実保店長代理
Q.これだけ暖房器具がそろっていると、どれがいいのか迷ってしまうが、そういう時はどういうことを参考にすればいい?

A.「目安としては、こちらの方に約1時間当たりの電気代の表記もされているので、ぜひこちらを参考にして選んでいただいたい」

これからさらに需要の増加が予想される省エネ暖房器具。ところが、そうした中で県内では再び季節が“逆戻り”する予報もでています。

コジマ×ビックカメラ静岡店 大東実保店長代理:「ようやく冬がやって来たというのはあるが、また気温が高くなるという話もあるので、何とか耐えていきたいと思う」

寒暖差に戸惑いながらも「季節の商品」を提案する家電量販店。臨機応変に気温に対応していくようです。

コジマ×ビックカメラ静岡店 大東実保店長代理:「今年も暖冬とは言われているが、何とか節電家電を提案して、自宅で快適により過ごせる商品をご案内したい」

店側にとっても客側にとっても、今年は「とまどう」ことが多い冬。県内では週末にかけて再び20℃近い気温の予報も出ていますが、一方で、急な冷え込みに備えておく必要もあります。

(12月8日放送)

© 静岡朝日テレビ