【速報】日系2世訪日の夢、フィリピンが支援 面接で無国籍認定、沖縄へ

太平洋戦争中にフィリピンで沖縄県出身とみられる父を反日ゲリラに殺され、親族を捜すため訪日を切望してきた日系2世アカヒジ・サムエルさん(81)の夢を実現しようと、フィリピン政府が支援に乗り出した。法務省職員が6日に派遣され無国籍と確認。パスポートを取得できないサムエルさんに特別な渡航書類が発行される見通しになった。サムエルさんが住むコロン島で面接した法務省のメルビン・スアレス氏は「高齢を考慮した人道的配慮だ」と指摘。「戦時に日本が犯した残虐行為のせいでフィリピン人社会は日本人を憎み、彼らは父親が日本人であることを隠してきた」と述べた。無国籍認定で日本国籍回復を後押しできるとの考えも示した。

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