超希少な『国産サフラン』120年前から続く大分県独自の驚きの栽培方法は“うっかりミスから生まれた”!?

日本テレビアナウンサーの水卜麻美が12月9日放送の『満天☆青空レストラン』に出演。『キングオブコント2023』王者のお笑いコンビ、サルゴリラの児玉智洋、赤羽健壱、そして番組MCの宮川大輔とともに、大分県竹田市で超希少な『サフラン』を栽培する名人を訪ねた。

真紅のスパイス『サフラン』

この日の食材は、“サフランライス”で知られる『サフラン』。西アジア原産の植物で、花のめしべを乾燥させて作る『サフラン』は、ただ黄色い色をつけるだけではなく、栄養豊富で、冷え性改善の効果が期待できるとされ、ぜひとも冬の食卓に取り入れたいスパイス。

宮川が「なかなか国産はないですよね?」と驚きの声を上げた通り、日本で手に入る『サフラン』は、ほぼ海外からの輸入物。そんな中、大分県竹田市では120年前から“薬”として栽培。日本独自の進化を遂げた『サフラン』は、色、香り、栄養価、その全てが1級品だという。

(左から)名人の話を聞く宮川大輔、名人、サルゴリラの赤羽健壱、児玉智洋

『サフラン』を栽培している小屋を訪れると、真っ暗な中で、所狭しと並んだ約10万球の『サフラン』の球根が…、水卜は「いっぱい!」と驚いた様子。栽培が始まった明治時代には、露地栽培が行われていたが、うまく育たず、ある時、植え遅れた球根を蔵の中に置いたままにしておいたところ、開花を確認。先人のうっかりミスから生まれたと伝わる、暗い小屋で『サフラン』を育てる『竹田式栽培法』は、光に弱い、薬用成分を守るという、大きなメリットをもたらした。

さらに宮川は「ビックリしたのが、土に植えてない」と指摘。実は水やりの必要もなく、そばに流れる大野川から上がる水蒸気で湿度が高くなり、生育に必要な水分だけを吸収し花を咲かせるのが『竹田式栽培法』だといい、水卜は「おもしろい」と感心。

『サフラン』の花の収穫に挑戦した水卜麻美アナ

花を咲かせるのは秋から冬にかけてのたった2週間だけだといい、そのわずかなタイミングで訪れた一同は、収穫を体験。軸をなるべく触らないように、球根から花ごと抜く作業に挑戦した水卜は、初めてにも関わらず大成功。続けて、摘み取った花から、スパイスの元となる3本のめしべを取り出す繊細な作業では、児玉が思わず「これは大変だわ」と本音を明かした。

収穫された『サフラン』の花

そして、取り出しためしべを4時間かけて乾燥させ、真紅のスパイス『サフラン』が完成。希少で膨大な手間がかかる『サフラン』は、たった1g(めしべ約300本)で約1,300円。それゆえ“世界一高価なスパイス”とも称され、そんな『サフラン』の香りに、宮川は「独特!サフランですね。香りが全然違う」と驚きの声を上げた。

写真提供:(C)日テレ

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