「うらじゃ」合唱曲にアレンジ 岡山大グリークラブ 16日披露

合唱用にアレンジした「うらじゃ」を練習するメンバー

 岡山大(岡山市)の合唱サークル「グリークラブ」が、桃太郎伝説の鬼神・温羅(うら)にちなんだ祭りの曲「うらじゃ」を混声合唱用に新たにアレンジした。ハモりパートや語りを加え、オリジナルの力強さと合唱の美しさを両立させた。16日に岡山シンフォニーホール(同市北区表町)で開く70回記念の定期演奏会でお披露目する。

 同クラブは所属する約70人のほとんどが県外出身者。岡山になじみが薄いメンバーに地域に親しんでもらおうと、夏の風物詩として広く知られるうらじゃを歌うことにした。

 ソプラノ、アルト、テノール、バスの4パートを振り分けた上で、ハーモニーでメロディーに奥行きを与え、ユニゾンで強弱を際立たせるなどバランスを工夫。合唱では珍しいという太鼓を用いてリズムを取り、男声のソロパートで鬼の強さを表現した。間奏部分には平安時代の歌謡集「梁塵秘抄(りょうじんひしょう)」の温羅にまつわるとされる一節を語り口調で取り入れている。

 編曲を担当したのはテノールパートリーダーの3年橋本悠太郎さん(21)=鳥取県米子市出身。電子オルガン教室に通っていた経験を生かしてアレンジしたといい「みんなに喜んでもらえるか反応が楽しみ。うらじゃの持つ陽気な雰囲気に心を躍らせて聴いてほしい」と話す。

 クラブは1953年結成。節目となる今回の定期演奏会はOB、OG計約60人との合同ステージを用意した。全体は4部構成で、うらじゃを含む18曲を披露する。

 チーフマネジャーの3年安達祐貴さん(22)は「定番曲やポップスなど合唱ファンが存分に楽しめる演目をそろえた。先輩たちとの大合唱で癒やしを届けたい」とアピールする。

 午後6時開演。チケットは前売り500円(当日600円)で岡山シンフォニーホールチケットセンターで販売。問い合わせはグリークラブのX(@okaglee)。

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