リヴァプール、相手の退場に乗じて終盤に逆転勝利 先発出場の遠藤は前半のみで交代|プレミアリーグ

写真:劇的な決勝弾を決めたエリオット

現地時間12月3日、プレミアリーグ第16節のクリスタルパレス vs リヴァプールの試合がセルハースト・パークで行われた。

クリスタルパレスは4-2-3-1の布陣を採用し、ここまで6ゴールのオドソンヌ・エドゥアールらが先発。ミカエル・オリーセはベンチスタートとなった。一方のリヴァプールはハムストリングを痛めていたGKアリソンが復帰。ジョエル・マティプが長期離脱となったセンターバックは20歳のジャレル・クアンザーがフィルジル・ファン・ダイクとコンビを組んだ。また、前節の試合でヒザを負傷したアレクシス・マクアリスターがメンバーから外れ、遠藤航が2試合連続で先発出場した。

立ち上がりの中盤でのせめぎ合いから、徐々にリヴァプールがボールを握って相手陣内に攻め込む展開に。クリスタルパレスは自陣に守備ブロックを敷いて我慢する時間が続く。

両チームともに決定機を作れないまま時間が推移して迎えた27分、クリスタルパレスは右サイドからカウンターを仕掛けてジョルダン・アイェウがクロスを送り、逆サイドに流れたボールをジェフェルソン・レルマが走り込んで合わせたが、アリソンがブロックし、ポストに当たって跳ね返ったボールをトレント・アレクサンダー=アーノルドがクリアして事なきを得る。

直後の29分には、後ろ向きでパスを受けた遠藤にウィル・ヒューズがチャージを仕掛けて遠藤を倒しながらボールを奪い、そのままエドゥアールにスルーパス。ファン・ダイクがエドゥアールを倒してPKの判定となったが、VARの介入によってオンフィールドレビューが行われ、遠藤が倒された場面がファウルと判定されてPKは取り消しとなった。

その後は両チームともに攻めきれず、クリスタルパレスはシュート1本のみ、リヴァプールにいたっては枠内シュート0本で前半を折り返す。

後半、クリスタルパレスはエドゥアールに代えてジャン・フィリップ・マテタ、リヴァプールは遠藤に代えてジョー・ゴメスを入れてキックオフを迎える。リヴァプールはゴメスが右サイドバックに入り、アレクサンダー=アーノルドがアンカーに回った。

後半もリヴァプールがボールを握り、クリスタルパレスは奪ってからの速攻に活路を見出す展開の中、55分に主審が試合を止めてオンフィールドレビューを実施。リヴァプール側のペナルティーエリア内でクロスボールを巡ってクアンザーとマテタが競り合った53分の場面についてチェックが行われ、クアンザーのファウルが取られてクリスタルパレスにPKが与えられる。マテタが確実にキックを成功させ、57分にクリスタルパレスが先制した。

リヴァプールは57分にコーディ・ガクポ、74分にはハーヴェイ・エリオットとカーティス・ジョーンズを入れて攻勢を図ると、75分にアイェウがエリオットを倒し、2枚目のイエローカードで退場処分となってしまう。

すると76分、数的優位に立ったリヴァプールが早速仕掛ける。右サイドの深い位置を取ったガクポが折り返し、相手がクリアしきれなかったボールを拾ったジョーンズのラストパスをモハメド・サラーが左足で合わせて同点ゴールを奪う。

ここからは一気にリヴァプールのペースとなり、クリスタルパレスはGKサム・ジョンストンがプレー続行不可能となって87分にレミ・マシューズと交代するアクシデントも発生する。

マシューズは交代早々に冷静な守備対応を見せたが、アディショナルタイム10分が提示された直後にドラマが待っていた。サラーからのパスを受けたエリオットがボールを運び、左足を一閃。鋭い一撃でネットを揺らし、リヴァプールが逆転に成功する。90+4分にはエリオットのスルーパスに抜け出したルイス・ディアスがゴールネットを揺らしたが、これはオフサイドの判定に。クリスタルパレスは試合終了間際にFKからヨアキム・アンデルセンがヘディングシュートを放ったが、ここはアリソンがビッグセーブ。1-2のままタイムアップを迎えた。

次節、クリスタルパレスはアウェーでマンチェスター・シティと、リヴァプールはホームでマンチェスター・ユナイテッドと対戦する。
 

◉試合結果

クリスタルパレス 1-2 リヴァプール

1-0 57分 ジャン・フィリップ・マテタ(クリスタルパレス)
1-1 76分 モハメド・サラー(リヴァプール)
1-2 90+1分 ハーヴェイ・エリオット(リヴァプール)

© 株式会社SPOTV JAPAN