瀬古利彦さんが号砲 「ミニ奈良マラソン」 - 「完全復活!」 奈良マラソン開幕 

瀬古利彦さんの号砲でスタートするミニ奈良マラソン=9日、奈良市法蓮佐保山4丁目のロートフィールド奈良

【小春日和の古都に全国のランナー集結】

 奈良マラソン2023(同実行委員会主催、県・奈良市・天理市・奈良新聞社共催、奈良陸上競技協会主管、県教育委員会・県スポーツ協会・県スポーツ推進委員協議会後援、奈良市消防局・県広域消防組合・日本赤十字社県支部支援、県オールトヨタ・第一生命保険特別協賛)は9日、奈良市法蓮佐保山4丁目のロートフィールド奈良を主会場に開幕した。2日間の日程で実施されるのは4年ぶり。初日は開会式や元マラソンランナーの瀬古利彦さんとNARA―Xのランニングクリニック、ミニ奈良マラソンなどが行われた。きょう10日はフルマラソン(42.195キロ)と「世界遺産10K via 奈良公園」(約10キロ)が行われる。

 コロナ禍の沈静化を受けて「完全復活」となった今大会は、3キロジョギングの部が「ミニ奈良マラソン」に進化。陸上競技場のトラックをスタートし、ロート奈良鴻ノ池パークの周辺を巡る1.8キロのコースを2周する通常コースとパーク内を周回する「ミニ奈良マラソン車いす」の部(2.6キロ)を設定。奈良マラソンの特徴である高低差のあるコースを凝縮した新コースに約750人が参加した。

 競技に先立ち瀬古さんとNARA―Xの選手、奈良クラブの選手らによるウオーミングアップが行われ、会場を盛り上げた。

 午後2時、瀬古さんの号砲でスタート。ランナーは12月らしからぬ陽気の中で楽し気に、力強い走りを披露した。

 奈良地方気象台によると、この日の奈良市の最高気温は18.2度。きょう10日も18度の予報で、これまでで最も気温の高い奈良マラソンとなることが予想される。

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