射水の高校生、介護のやりがい実感 富山福祉短大生企画、特養ホームで高齢者と交流

利用者にクリスマスツリーの作り方を教える高校生(中央)=大江苑

 富山県射水市在住の高校生らが9日、特別養護老人ホーム大江苑(同市大江・小杉)のデイサービスセンターで介護業務を体験した。学生による講座の受講やクリスマスをテーマにしたレクリエーションを通して仕事の魅力に触れた。

 介護事業のイメージアップや人材の確保を目的に、市と富山福祉短大を運営する学校法人浦山学園の包括的連携協定に基づき昨年度に続き実施した。同短大社会福祉学科の学生が企画を考え、市と大江苑を運営する社会福祉法人小杉福祉会が協力した。

 市内在住か市内の学校に通う中高生が対象で、新湊と呉羽の両高校から7人が参加した。講師役の短大生5人から、高齢者との会話のこつや車いすの使い方、食事の介助について説明を受けた。

 その後、生徒と学生は大江苑の利用者37人と交流した。紙皿や毛糸でクリスマスツリーを作る様子を見守り、ケーキやプリンのデコレーションを一緒に楽しんだ。生徒は「すごく上手ですね」などと声をかけていた。

 新湊高1年の廣田心さん(16)は「利用者に頼りにされ、やりがいを感じる」と笑顔を見せた。同学科1年の高山亜海さん(19)は「少しでも介護に興味を持ってくれたらうれしい」と話した。

車いすの介助の仕方を教える富山福祉短大生(右)

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