西岡良仁主催の第3回「Yoshi’s CUP」が開催! ジュニア大会では異例の活動支援金300万円を懸けた戦い

西岡良仁が支援金付きのジュニア大会を開催

世界ランク47位の西岡良仁(ミキハウス)が主催し、世界を目指す日本人プレーヤーを育成することを目標とした「Yoshi’s CUP 2023」(東京・昭島市/モリパークテニスガーデン 旧 昭和の森テニスセンター)が、12月9日に大会初日を迎え、ラウンドロビンが実施。決勝トーナメントに進む4名が決まった。

同大会は、本気でプロを目指す子どもたちのためにまだ現役選手として第一線で活躍する西岡が発起人となりスタート。ジュニア大会では異例の活動支援金を提供し、海外への遠征費用やコーチ代に活用してもらうことで、世界への一歩を踏み出しやすくする。実際に第1回大会で優勝した松岡隼(B6TC)は、今大会をきっかけに世界へ羽ばたき、昨年のウィンブルドンジュニアから6大会連続でグランドスラムジュニアに出場。同じく第1回で西岡賞を獲得した大岐優斗(佐土原高校)は、今年のインターハイと全日本ジュニアテニス選手権18歳以下で優勝しプロに転向した。

今年も16歳以下、14歳以下の全国大会で実績を残しているトップジュニア8名が集結。大会初日は4名ずつのグループに分かれ、1セットマッチでラウンドロビンが実施された。

第1シードは、今年の全日本ジュニアテニス選手権16歳以下で優勝し、ジュニアデビスカップのメンバーである田畑遼(むさしの村ローンテニスクラブ)。「緊張もあってあまりいいプレーはできなかった」と1試合目の序盤は硬さも見られたが、徐々に持ち味である回り込みのフォアハンドが炸裂。「久しぶりの1セットマッチでやりづらさもあったが、1ポイントずつ集中しようという気持ちで勝ち切ることができた」と、3連勝でグループAを1位で突破した。グループAの2位には高橋光(神奈中テニススクール)が入った。

グループBでは、直前にインド遠征をおこなっていた第2シードの神山宏正(B6TC)が疲労と怪我もあり3連敗。その中で1位で決勝トーナメントに進んだのが川西飛生(TEAM KIT)だ。

2度目の出場となった川西は、昨年は1勝もできずに大会が終了。多くの選手がたくさんのカメラ、ライブ配信で見られていることによる緊張を口にする中、「また最下位だったらどうしようという緊張があった」という。それでも初戦で逸崎獅王(トップランAIOI)を下し「ホッとした」とコメント。勢いに乗って3連勝を飾った。なお、2位は2勝1敗で全日本ジュニアテニス選手権16歳以下準優勝などの成績を残している松村怜(あおやま庭球塾)となった。

優勝者に与えられる支援金は、昨年から100万円増えた300万円となり、さらには来年開催される内山靖崇(積水化学工業/同269位)が創設したITF大会「Uchiyama CUP」の本戦ワイルドカード、栄養士の個別サポートなどを受けることができる。また、西岡の独自の目線で選出される西岡賞は50万円。ジュニアにとって今大会が大きなチャンスになることは間違いない。誰がそのチャンスをつかむのか。10日は決勝トーナメントと5~8位トーナメントが実施。試合はYouTubeチャンネル「Yoshi’s Channel / 西岡良仁」でライブ配信を行っている。

<ラウンドロビン試合結果>
【グループA】
田畑遼(むさしの村ローンテニスクラブ):3勝0敗
高橋光(神奈中テニススクール):2勝1敗
奈良恒輝(グリーンテニスプラザ):1勝2敗
柳宏優(石井テニスアカデミー):0勝3敗

【グループB】
川西飛生(TEAM KIT):3勝0敗
松村怜(あおやま庭球塾):2勝1敗
逸崎獅王(トップランAIOI):1勝2敗
神山宏正(B6TC):0勝3敗

<決勝トーナメント準決勝>
田畑遼 vs. 松村怜
川西飛生 vs. 高橋光

<5~8位決定戦1回戦>
奈良恒輝 vs. 神山宏正
柳宏優 vs. 逸崎獅王

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