惨敗受け入れるトゥヘル&ミュラー…「パフォーマンスが不十分」、「フランクフルトは絶対的に勝利に値した」

5失点惨敗で今季リーグ初黒星のバイエルン[写真:Getty Images]

バイエルンのトーマス・トゥヘル監督が惨敗となったフランクフルト戦を振り返った。クラブ公式サイトがドイツ人指揮官のコメントを伝えている。

バイエルンは9日、アウェイで行われたブンデスリーガ第14節でフランクフルトに1-5で惨敗。今シーズンのリーグ戦で初黒星を喫した。

大雪によって前節のウニオン・ベルリン戦が延期となり、ミッドウィークのDFBポカールもすでに敗退していたことで、これが9日ぶりの公式戦となったバイエルン。

ミッドウィークにポカールを戦った7位のフランクフルト相手に戦前は大勝も期待されたが、蓋を開けてみれば屈辱の内容に。緩い入りと前半の序盤に先制を許すと、30分過ぎには連続失点。その後、前半終了間際にMFジョシュア・キミッヒの見事なミドルシュートで反撃の狼煙を挙げたが、後半も入りに失敗。MFエリック・ジュニオール・ディナ=エビンベにドッペルパックを許すなど連続失点を喫し、最終的に1-5の惨敗となった。

同試合後、公式会見に出席したトゥヘル監督は「今日は自分も含めてチーム全体のパフォーマンスが不十分だった」と素直に大敗を受け止めた。

「言い訳はあまりない。1週間のトレーニングがあり、長い間試合の準備をしてきた。そして、あのような試合の始め方をしてしまえばね。我々は良いプレーができず、あまりにミスが多すぎた。そして、我々は彼らに厳しく罰せられた。自分たちの至らなかった点に対して非常に厳しい罰を受けた」

「我々はどうやってそのようなゲームを始めることができるのか、自問しなければならない。アウェイでの試合に勝つために必要な情熱、凶暴性、そしてエネルギーが我々には間違いなくなかった。我々は自分自身を見つめなければならない。肝心なのは、アイントラハトに対して自分たちを守るには十分ではなかったということだ。今日は私も含めてチーム全体のパフォーマンスが不十分だった」

フランクフルト戦に関して自身を含めアプローチの仕方に大きな問題があったことを認めたドイツ人指揮官。だが、「自分のチームに自信を持っている」とこの敗戦によってここまでのすべてが否定されるべきではないとも主張。そして、週明けに控えるチャンピオンズリーグのマンチェスター・ユナイテッド戦でのバウンスバックを誓った。

「今、すべてを悪く言うことは意味がない。試合は火曜日にオールド・トラッフォードで続く。我々にはそこでのリアクションが必要だ」

また、試合の大勢が決した後半半ばに途中投入されたドイツ代表MFトーマス・ミュラーも指揮官同様にフランクフルトが勝者に相応しかったと主張。さらに、この屈辱を今後の巻き返しに向けて適切なエネルギーに変える必要があるとしている。

「フランクフルトは今日絶対的に勝利に値した。最初の30分で彼らは僕らを痛めつけた。後半は逆転できるほど効果的なプレーができなかったし、当然そこからは嫌な気分になる。ここからリアクションを見せなければいけない」

「僕らは怒りをぶつける必要があるけど、冷静さを失うわけにはいかない。自分たちが勝利を望まなかったとは感じなかったけど、フランクフルトは間違いなくよりハードにプッシュし、彼らの思い通りに進めた。僕らはより強くなって戻ってくるだろうけど、立て直す時間はあまりない」

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