大谷争奪戦が決着 大本命のドジャースと10年7億ドルで契約合意

日本時間12月10日、世界中の野球ファンが注目していた大谷翔平の争奪戦が決着した。具体的な情報がほとんど外部に漏れない状況が続いていたが、大谷自身がインスタグラムを更新し、ドジャースと契約することを公表。その後、複数の記者たちが「10年7億ドル」の記録的契約であることを報じた。エンゼルス時代の同僚であるマイク・トラウトの12年4億2650万ドルを大幅に上回っただけでなく、北米4大スポーツ史上最大の契約に。さらに、欧州サッカー界のスーパースターたちも上回る「世界スポーツ史上最大」の超大型契約となった。

大谷は自身のインスタグラムに「ファンの皆様、球界関係者の皆様、決断まで時間がかかってしまい申し訳ありません。私は次のチームとしてドジャースを選ぶことを決めました」と記し、ドジャース移籍を公表。6年間在籍したエンゼルスの関係者やファンへの感謝を述べたあと、ドジャースファンへのメッセージを記し、「文章では伝えきれないこともありますので、後日の記者会見で詳しくお話ししたいと思います。ありがとうございました」と締めくくった。

事前の予想では「5億ドルを超え、6億ドルに達する可能性もある」という声もあった大谷の契約だが、右ひじの手術で来季投げられないことなど関係なく、7億ドルの大台に到達。ドジャースは大谷獲得を「最優先事項」に掲げていたが、球界トップクラスの資金力を持つチームが「最優先事項」に対して本気を出せば、この規模の契約になるということが証明された形となった。

契約総額ではトラウトを上回り、FA契約としてもアーロン・ジャッジ(ヤンキース)の9年3億6000万ドルをはるかに超える史上最高額に。また、年平均7000万ドルという金額もマックス・シャーザーとジャスティン・バーランダーの4333万ドルを大幅に更新する史上最高額となる。

ただし、MLB公式サイトのマーク・フェインサンド記者などが報じているように、今回の契約には「前例のない繰り延べ」が含まれており、現在価値は7億ドルを大幅に下回るものになるとみられている。ぜいたく税の計算は契約の現在価値をもとになるため、大谷サイドがチームが成功を収めることを最優先に考え、チームのペイロールの柔軟性を維持できるように提案したと言われている。「勝利」を最優先に考える大谷らしい行動と言えるだろう。

当初から本命視されていたドジャースが大谷争奪戦を制し、情報がほとんど外部に漏れない異例の大争奪戦は終了。ここから本格的に「移籍ドミノ」が始まることになるだろう。なお、「最優先事項」をクリアしたドジャースは今後、トレード市場を中心に先発投手の補強に乗り出すとみられている。

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